日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

大山にて雪山トレーニング

2007-12-22 20:59:56 | インポート

 きょうは、朝から久しぶりにまとまった雨が降っている。冷たい雨の中、歩いているお遍路さんには気の毒だが、讃岐の人々にとっては恵みの雨だ。私の畑の野菜たちも暫くは元気でいられる。

 この頃は地球温暖化の危機が毎日のように叫ばれている。何十年も前から、科学者らは警告を発していたろうが、ここにきて進行に拍車がかかっていることと、インドネシアでの会議などで、マスコミが毎日そのことについて報道している。昨日のラジオで言っていた。日本の気温が2度上がると、米の出来高が4パーセント減るんだそうな。今までは美味しい米の品質改良をしてきたけれど、これからは暑さに耐えられる種類の米をつくりださなければいけないそうである。とっくの昔に取り掛かっているだろうけれど。私には、温暖化物質の排出量を売買するなんてのがそもそも理解できない。渦巻く人類の欲が地球を滅ぼしてしまうだろう。

 超薄型、大画面テレビに映る温暖化の映像を、エアコンの効いた快適なリビングで「ふーん、これはたいへんなことなんだ」なんて感心しながら見てる光景なんて漫画になりはしない?

 服を1枚多めに着て、小さな電気ストーブにかじりつき、要らない電気は使わない、ゴミはなるべく少なめに、とか、一般人のレベルで温暖化を防ごう。まだ物のなかった時代に生まれた私達には少しくらいの不便は辛抱できる。でも、私の子供たちには生活の質を落とすことは難しい。大阪のマンションに暮らす娘達は、里帰りすると、必ず子供が風邪をひく。

 かくいう私もこの利便性をおおいに享受させてもらっている。伯耆大山まで高速道路のお蔭で僅か3時間でいけるようになった。道路が整備されて行動範囲がぐっと広がった。温暖化ガスをいっぱい撒き散らしている。

 毎年この時期に、私が属する山の会で、シーズン初の雪山に登る。20時に観音寺を出発、どこでテントするかは決めていなかった。大山麓の下山駐車場に車がいっぱいだったら張れないので、手前、何処かに「あずまや」のようないい場所はないか、ということで、蒜山のサービスエリアで張ることになった。厳しい人に見つかったら、撤去を命じられるだろうな。私ともう一人女性の2人は、車で寝ることになった。男性陣2人は、小さな屋根のある休憩所にテントを構えた。外は雪が舞ったり止んだりしている。持ってきた衣類を全部着こんでシュラフにはいる。全然寒くなく快適に眠れるだろうと思った。隣のTさんは早くも寝息をたてはじめた。すごい!、寝入りの良さに驚く。明日はこの冬いちばんの寒さだと天気予報は言ってた。吹雪いたら辛いなあとおもいながら眠った。明け方は冷える。寒くて目が覚めた。2年前の雪の中のビバーグを思えば、車中泊なんて天国だ。

 朝食は暖房の効いたサービスエリアのなかで摂る。熱いお茶も魔法瓶に入れさせてもらう。トイレには暖房便座はあるし、至れり尽くせりだ。

100_0513 大山麓、下山駐車場。

前日からの登山客もたくさんいる。

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霰がヤッケにパラパラと音をたてる。ずっと、霰、雪、ガス。一瞬だけガスが晴れて麓の集落と日本海が現れた。

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ダイセンキャラボクのなかの木道を行く。風のないのが本当にありがたい。

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小さな海老のシッポ

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頂上の小屋でお昼。誰もいなかった小屋に、ぞくぞくと集まって、20人以上にはなったろうか。ほとんどは中高年だ。皆さん元気、感心する。登りの途中で高松労山、善通寺山の会のパーティとすれ違っている。彼らは上で1泊したのだ。有志が縦走しているということだった。

 お昼のあと、すぐそこの頂上まで行って、縦走路の取り付きを少し歩く。落ち込んだ谷が、ガスで見えなかったことが恐怖心をそそらなかったせいか、行ってみたいなどと思ってしまった。

 1月の山行が北八ヶ岳になっていて、今回はそのトレーニング山行だった。普段の運動不足を思い知った。体調もなんだかおもわしくなかった。上り始めから胃が少し痛んだ。お腹も張っていた。いつもならお昼ごはんを美味しくいただくはずなんだが、カップラーメン1個おさめるのがやっとだった。食欲のないときって、まわりの人が美味しそうにたべる様をみると、その元気がとても羨ましくなる。食欲は健康のバロメーターだなと、つくずく思う。ごはんを美味しく食べられることは最高の幸せと思う。

 で、八ヶ岳へ行くには、これからトレーニングが必要と実感した。大山登山は、とても有効だった。


道路情報はレアが命

2007-12-08 14:03:33 | 日記・エッセイ・コラム

 いゃー、驚いた!

 遍路道保存協会の地図に載っている、雲辺寺への3番のコース、一昨日調べに行ったら 、完全に尾根の車道まで通じていた。通行止め解除である。といっても未だ工事中といった感じなので、作業中はお邪魔にならないように通らなければいけない。11月17日の日記に書いたように、あの時は、酷い崩壊で、怪我も覚悟の余程の気力がなければ通りぬけ出来ないだろうと思った。そして、人通りの少ない、生活道としてもあまり重要でないこの道は、治したりしないだろうと思った。

100_0505  最後の民家のところの三叉路を山に入って行く。遍路案内の立て札に通行止めと書いてあるところだ。曼陀峠に続くこの道は、椎茸栽培の為、かなり奥まで車が通れる広さだ。

100_0506 途中1箇所だけ五ツ辻のような交差点があるが、遍路案内がある。

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1時間くらいで崩壊の地点だ。ショベルカーが2台置いてあって、この日は工事がおやすみだ。この人達が倒木を取り除いて、山を削って、新しく道をつけてくれているのだ。まだ土が柔らかくてボコボコしている。大雨でもきたら流されそうな道だ。ここからあと10分も歩けば峠の車道に出る。

 本日の目的達成、嬉々として三叉路の民家のところにもどってくると、年配の奥さんが外で作業をしている。

 「こんにちわー。この遍路道は通る人すくないんでしょう?」

 「そうやねえー。でも、おるよ。道が通れんで、引き返してきた遍路さんがおった。だいぶ奥で崩れとるから気の毒じゃった。」

 「私、今通ってきたけど、治してくれてますよ。ついこの間来た時は通れなかったから、ごく最近ですね。よかったですねー。」

 「エッー!、ほんとー? しらなんだ。あの辺うちの山なんじゃ、いっぺん行ってみんといかんね。」

 私は大得意の大満足。だって3度目にしてやっと数年前の記憶が繋がったのだもの。気になっていたことが解決できた。

 じつは、2週間前にもこの3番のルートを調べにきている。このときも失敗。3番の道と思い込んで歩いたけれど違った。崩壊現場に辿り着かなかった。

 このとき、例のトマトのハウスの持ち主が仕事していて、「トマト、もう終わりだから食べるなら持ってお帰り」と言ってくれた。ありがたく頂いてデイパックにはいるだけ詰め込んだ。カブラも頂いた。100_0503

100_0504 トマトは10日くらい置いておいたら赤くなって、えぐみもなくなり、けっこう美味しかった。カブラは柔らかくて抜群に美味しかった。

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ギンナン畑のイチョウがまっ黄色

 道は絶えず変わるもの。まめに調べにいかないと、正確な道案内ができない。時間を見つけてみまわり、確かな情報を発信したい。

 「民宿岡田さんが満員の季節には、コースを変えてみるのもいいですよ」とお勧めしよう。岡田のお父さんに会いたいという方も多いとは思うが。


畑の近況

2007-12-05 23:49:55 | インポート

100_0486  今年、3本ブロッコリーを植えた。モンシロチョウが回りでひらひらしていたと思ったら、やがて葉っぱに穴が開いて、1,2センチのアオムシがいっぱいくっついていた。お箸をもってきて退治にかかった。2,30匹はとったろうか。そのあとも生き残りを退治して、たぶん現在はゼロに近いかな。運のいいのがいまだいるかもしれないが、たった3本、目がよくいきとどくのだ。去年は葉っぱは丸裸にされてしまって、花は僅か3センチ程度にしかならなかった。今年は5センチくらいに成長した。しかし、周りの畑にズラーッと植わっているブロッコリーの葉の、青々として見事なこと。勢いがあって、穴ひとつあいてない。うちのはどうも貧弱だ。肥やしが足りなかったかな。それにしても、チョウチョ1匹寄せ付けないほど、クスリを撒いているんだろうなあ。

今年も、チマサンチユはうまくできた。虫もつかない。  100_0487

100_0488 ほうれん草は、去年は3センチくらいにしかならなかった。石灰をまかなかったからだ。今年は20センチまで成長したけれどゆでてもかたい。

100_0489 ラディッシュは直径2,3センチ、こんなもんかなあ?  薄く切ってサラダに散らして、辛味をあじわった。100_0490

エンドウの種を一袋買ってきて植えてみた。芽は出てきたけれど、気候のせいかなかなか大きくならない。ジャックの豆の木のようにはいかない。

100_0491 セロリーも植えた。近所の畑にはこれを植えているところはない。葉っぱは勢いがいいんだけれど、うまくいくかな。虫はついていない。たしか、観音寺のお寺の向こう、海辺の八幡地区のハウスでセロリの栽培が盛んなはず。今度偵察してこなっくちゃ。

100_0493 これは、スープセロリ、柔らかいのでさっと火を通してスープにのせる。セロリの味だ。

100_0494 ツルムラサキもはじめてつくった。ぬめりがあって、独特の味がして、いかにも栄養があって体によさそうな野菜だ。一袋種を蒔いたのに、数株しかでなかった。暑さのせいだったのだろう。来年も植えよう。

 野菜作りも、やってみるとなかなか大変だ。失敗を経験して上手になっていくのだ。植えっぱなしではだめだな。充分見てやらなければ。自分が育てた野菜は、虫であなぼこだらけでも、発育不良でお味がもうひとつ、であっても、みすてたりはできない。みんな食べてやりたい。野菜も喜んでくれるに違いない。

 今は種を植えることもなく、草取りの必要もない。農閑期というのだろうか。春までなにもやることはない。


嬉しかったこと

2007-12-02 08:38:40 | インポート

 お客様から、私がお勧めした道を歩いて良かった、というメッセージをいただいて、とても嬉しく思った。家にお泊りになった方にお勧めするのは、順打ちの場合、祖谷寺から海岸寺までの山越えか捨身が嶽である。そのお方は祖谷寺から海岸寺をあるかれたそうだ。整備されていて分かりやすかったとおっしゃっている。 これからも、逐次調べて、分かりにくいところは印をつけたり、草を刈ったりしていこう。

 年を取るにつれて、何か社会と関わって行きたいとか、人のお役に立ちたいとか考えるようになる。生活に余裕ができるからだろうか。

 昨日のお客様は到着が少し遅かった。観音寺の商店街を通りかかったとき、偶然和楽器演奏のイベントを見かけて、ご自身が三味線がお好きとかで、1曲聴いていたのだとおっしゃる。で、夕食のとき、

 「二胡という楽器をご存知ですか?」と私。

 「知っているよ。中国の楽器だろ?」

 「ちょっと聴いていただけますか?」

 滅多にお客様の前で弾くことはないのだが、場の雰囲気をみて、勇気を出して切り出すことがある。人前で弾くのはかなり緊張するし、ミスもする。少しの失敗ぐらいなら大目にみてもらえる程度のレベルで弾かないといけない。聴くに耐えない演奏では恥ずかしい。一人で10回弾いて成功して(プロだとこんなものではない)、やっと聴いてもらえるかなというところだ。

 昨日も指の運びをミスったけれど、お客様は褒めてくださったのでとても嬉しかった。この方は70代の男性で、30年も趣味でギターをされている。弾き終わってから伺ったことで、自分の演奏が恥ずかしくなった。でも、このような方に「よく弾いてますね」と言われて、嬉しさは倍増したのである。