Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

自分さえよければ

2020年05月02日 | Weblog
「自分さえよければ」という生き方では、最終的には社会が壊れてしまう。という記事の見出しを目にしました。

その通りだと思います。

しかし、問題は、多くの人が、自分はそんな生き方ではないと信じていて、周りの人間こそがそうなのだと決めつけてしまうところかもしれません。

批判されている人たちが、陰でどれだけ人のために汗をかいているか、知ろうともしない人は多いものです。また、陰で社会を支えてくれている人たちは、「陰徳」という言葉のとおり、自分の貢献を黙っているものだから、知ろうとしてもわからないことが多いのです。

安田財閥を創った安田善次郎は、「寄付は名声のためではなく陰徳でなくてはならない。」という考えで、全ての寄付は匿名でしていました。しかも、ものすごい額の寄付です。

しかし、「安田は富の再分配をしない」と憤る若者に、暗殺されてしまいます。その遺徳を偲んで、東大の安田講堂は、敢えて安田講堂と呼ばれているそうです。

まずは、本当にそうなのかという真実を見極める目と、人を受け入れる広い心を持たなければ、義憤もただの勘違いにしかなりません。

人を自分の物差しで測ることの難しさに悩むようでなければ、人は簡単に判断を間違えてしまうのだろうと思います。



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