東京から福岡に戻ってきましたが、福岡は雨が降っています。久しぶりの雨です。「五風十雨」という言葉があります。五日ごとに風が吹き、十日ごとに雨が降ることが、農作に都合が良いと言われていて、そこから生まれた言葉です。
日本人は、自然と農耕と共に生きてきました。「五風十雨」のように気候が穏やかであれば、農作物がすくすく成長して、沢山収穫が出来、人々の暮らしを安んずることが出来ます。この言葉は、『論衡』という書物が出典だということです。
人間も自然の一部に過ぎない存在です。野外活動の多い子どもたちとの合宿を三回も実施する八月において、雨は天敵です。しかし、雨音に耳を傾けつつ、植物の喜ぶ声にも耳を傾けられる自分でありたいと思います。
「逆境良し、順境もまた良し」ではありませんが、「晴れも良し、雨もまた良し」と思える自分であろうと思います。