芸能人の「#検察庁法改正案に抗議します」について、色々な意見が飛び交っています。
私は個人が政治的な考えを持つことは当然のことだと思います。むしろ持つべきだと思います。国民一人ひとりが有権者として考えていくことは大切なことだからです。考えていないことの方が問題です。
ただ、政治と宗教の話がタブーとされる場所があります。それは、食事の場面です。テーブルマナーでは、それぞれの意見があり、対立を招くような話題は脇に置いて、食事を楽しもうという精神から生まれたマナーで、それは、とても良いことだと思います。また、社交の場での人間の智恵だと思います。
さて、そこで、芸能人です。芸能人と言っても色々なジャンルがあります。その中でも特に、「素敵な笑顔が好き!」「素敵な歌声が好き!」「素敵な踊りが好き!」とファンが喜んでくれるような人であり、自分自身も芸能界入りを目指したときに「みんなを私の歌や踊りや舞台で笑顔にしたい!」と思っていたのなら、食事の場面同様に、政治や宗教を持ち込まない方が良いと私は思います。
また、持ち込むのであれば、それ相応の反応が返ってくることは、食事の時と同様に予想しておく必要があると思います。
政治的意見を持つことも、それを表明することも、私は大切だと思います。ただ、同じ意見であれ、違う意見であれ、その場の皆さんが、飯がまずくなったと思ったのであれば、私は残念なことだと思います。また、その話題を持ち出してしまった人の責任もあると思います。
難しいのは、食事の場面は限定的ですが、芸能人は存在そのものがイメージを持った商品であり、時間的にも場所的にも限定してとらえてはもらえないと言うことです。それは、政治家をはじめ、著名な人たちはみんなそうです。
だから、発言と行動を慎重に吟味しなければならないのだと思います。影響力の大きい人の有名税みたいなものなのでしょうから。
もし、芸能人たちのツイートを誘発させた人がいるのであれば、自分の目的とすること以外に関しては、思慮の足りない人なのかもしれません。