つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

トチノキ

2010-06-29 | 植物
 トチノキは、全国どこにでも見られますが、巨大すぎて、なかなかこれまで花の写真が撮れませんでした。これは、秋田のホテルの五階の窓から撮影しました。

 トチノキの葉は、手のひら状にふつう9つに裂け、長さが50センチにもなる大きな対生です。日本にはトチノキを除いて皆無でしょう。しかも葉をつくるパーツである小葉は狭い楕円状で、それには中脈の両側にほぼ平行に走る20から30対もの側脈が刻まれています。
 初夏にその葉の間から穂状の花序が顔を出します。穂は高く立ち上がり、個々の花と花びらはさほど大きくないですが、雄しべが伸び、全体としてはにぎやかで目立つ姿です。花は白~薄い紅色。トチノキ科。

 街路樹として有名なマロニエはトチノキ属の別種、セイヨウトチノキ。パリのシャンゼリーゼはマロニエの並木で有名ですが、ロンドン市内はプラタナスが主らしいです。(プラハのマロニエは、2005.9.18 にup)

 トチの実は、かつては飢饉の際の食料(飢救作物)として重宝されました。そのために森林の伐採の時にもトチノキは切り残す慣習を持つ地域もあったほどです。私有の山であってもトチノキを勝手に伐採することを禁止していた藩もありました。

 飢饉に見舞われることもなくなった今、トチノキの種子の食用としての価値は間食やお土産用のトチ餅にほぼ限定されてしまった感があります。トチノキは栃木県の県木。教科書に出てくる「モチモチの木」は、このトチノキのこと。

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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます~♪ (コスモス)
2010-06-29 06:56:29
matsubaraさま
 私もトチの花は見た事は有りません。
植物園にも有りますが、花は気付きませんでした。
東北へ行かれた時に写されたのなら
今も咲いているかも知れませんね。
今度行った時は探してます、
いいえ、見上げてみます!(^^)!
 トチの実はかって飢餓の際の食料だったとの事ですが、今は有りがたい時代ですね。
 トチ餅は好きで、お土産に戴いたりもしますが、食感とお味に差が有るように思います。
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Unknown (フクちゃん)
2010-06-29 08:42:34
栃の木の花はしたからでは撮れないですよね
5階からでしたか
私も今年は近くで見ました
大きな花ですね
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Unknown (Saas-Feeの風)
2010-06-29 15:15:01
トチの木は高いので花までじっくりと見たことがありませんねえ。
従って写真にも撮ったことがありません。
5階から見て眼の高さですか。
これは山歩きしていてトチの木を見つけたとしても
花には眼が届きませんね。

ホテルいの5階・・せっかく直ぐそばにあるのに~、
ウーン、望遠レンズがあればなあってところでしうか。
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コスモスさま (matsubara)
2010-06-29 18:30:05
もう東北では散っていると思います。
6/9に撮影したものですから・・・
とち餅より飛騨ではトチの実煎餅が販売
されています。
素朴な味です。でも
都会の人の口に合いますかどうか・・・
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フクちゃん (matsubara)
2010-06-29 18:32:11
小さい木ではまだ花がつきませんし
大木は見えにくいし
なかなか撮りにくい花ですね。
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Saas-Feeの風さま (matsubara)
2010-06-29 18:35:50
望遠機能を使いましたが
インスタントカメラですから限界があります。
こんなときは一眼レフでないと・・・

と思いながらすぐ忘れています。
軽いカメラ二台のほうが気楽で・・・
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Unknown (コスモス)
2010-06-29 20:30:56
 matsubaraさま
「つれづれ日記」のURLが拒否されますので
他の方のココログのURLでテストさせて頂きます。
 もし、問題無く投稿できたら
「つれづれ日記」のURLがおかしい事になります。
返信する

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