つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

賀茂真淵門流の万葉集研究

2015-02-04 | 
 以前名古屋まで万葉集の研究会・美夫久志(みふくし)会の例会に通っていたのですが、今は頓挫。代わりに放送大学でお茶を濁しています。その研究会のメンバーである片山先生から、「賀茂真淵門流の万葉集研究」が贈られてきました。450ページもある万葉研究専門誌で、私にまで送られ恐縮しています。美夫久志会は、昭和初期からですから80年以上続けられています。

 普通の人は、定年後は次第に論文や本を書くことは減ってゆきますが、御年82歳の先生はその逆で、ますます著書が増えて、高度になってゆき、数えきれないほど多くの論文があります。浜松にある賀茂真淵記念館や、松阪市の本居宣長記念館、お茶の水図書館にも通われ、研究に専念。江戸時代、東海地方にこれほどの万葉研究者があったということに驚かされます。

 宝暦13年(1763年)、伊勢神宮参拝の帰りに泊まられた松坂で本居宣長は、初めてあこがれの賀茂真淵先生にお目にかかり、入門。教えを受けることになりました。いわゆる「松坂の一夜」から平成25年(2013年)は、250年と言う節目。これに合わせて出版されました。

 一般にはあまり知られていない学者ですが、夏目甕麿(みかまろ)、八木美穂(よしほ)、栗田土満(ひじまろ)、揖取魚彦(かとりなびこ)などの研究内容が網羅されています。揖取についての研究誌は、平成18年にすでに出版されています。万葉書房版。


        
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