つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

悼・前登志夫氏

2008-05-27 | 短歌
 歌人・前登志夫氏が亡くなられて、もうすぐ2ヶ月になろうとしています。新聞やテレビでしかお目にかかっていませんが、昨年春吉野に行った時、この歌人を思い出しました。そこに住み、その場所にこだわる歌人でした。桜は特別の花であり、そこでしか詠めない歌もたくさん残されました。吉野のおすまいにはムササビがいたとか・・・(写真は奈良の前田様より送られた棚田。恐らくこの風景の見られたころと思いますが、4/5奈良県吉野で亡くなられました)        合掌

さくら咲くその花影の水に研ぐ夢やはらかし朝の斧は

ふるくにのゆふべを匂ふ山桜わが殺めたるもののしづけさ

わがいのちはや尽きたるか恥ふかきこの生のはて雪ふりしきる
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする