TV番組の出場者、映像では私より年配に感じた人の趣味は「写真を撮ること」、司会者に問われて答えた。すると予定稿どおり数枚の風景写真が紹介された。自慢の作品が映像で流されることは嬉しいと思う。その人は写歴20数年、撮るモットーは「一写入魂」という話し方に真摯な人柄を感じながら、自分のカメラを持って60年、経験年数は負けていないと思いながらいろいろなことを思った。
自カメラを持ったのは社会人になってすぐ、当時の表し方では月賦で買った。白黒フィルム時代、DPEは写真店まかせでそのお代はわずかな小遣いからひねり出していた。ということで1枚撮るにも絞りにシャッター速度、構図などそれは丁寧に考え撮っていた。まさに「一写入魂」だっと思い出す。カメラは進歩しデジタル化しピントも絞りも自動になると撮り方が雑になった、ときおり反省する。
今月の市報の表紙(右側)を見てにやりとした。昨年、散歩の途中、錦帯橋上で小雨になった。手のひらサイズのデジカメはいつもの様に持っており、欄干につく雨跡が面白く撮ろうとしているとき、橋の弧の頂上で連れらしき傘をさす女性を撮る男性が目に入った。橋上に誰もいない、ほかの人の姿ない、思わずシャッターを押した(左側)。市報は「一写入魂」、私は「速写無魂」、でも何となく似ている、と一人悦に入っている。
一写入魂は造語の一球入魂から来たと思うがこの4文字、魂を込めほかに気持ちを向けずことに当たるという一意専心にも似ている。4文字は趣味でも仕事でも何にでも通ずる心の持ち方だろう。最近の仕事場での不適切動画の投稿とその拡散事件、仕事には精魂を込めろと言いた。
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