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江戸最古の写真

2019年05月29日 | 生活・ニュース

 知人がFBにシェアした「外国で見つかった江戸最古の写真」を楽しく見た。オーストリア国立図書館で発見された1859年~60年頃に撮られた270枚余の写真。昨日撮ったようにように非常に細かい高精細な画像で、拡大するといろいろな情報がとれ、失われた江戸の姿を伝える貴重な写真という。実物を見てみたい。

 江戸城の南側を撮った写真。ひしめくように武家、大名、旗本などの屋敷がつぶさに写されている。瓦屋根がどこまでも続き、町並みに統一性があり、計画された都市で、人口密度の高さもうかがえる江戸の街並み研究の手がかりになるそうだ。高い建物は五重塔くらいで、写真の奥深くまで武家屋敷が続いている。

 暮らしの様子もある。舟が行き交う神田川、その奥に並ぶ木造住宅は現在の秋葉原周辺と解説があるが、大東京の今の姿からは想像できない。軒下の大八車や洗濯物、木造アーチの日本橋、橋上で立ち止まる人はカメラを珍しそうに眺めているという。思わず笑ったのは相合傘の1枚、名前は読めないが橋の欄干らしき場所に書いてある。撮影者は意味を知って撮ったのだろうか。

 史料としてこれから解析が進むのだろう。もしかして、池波正太郎、佐伯泰英、藤井邦夫 井川香四郎などなどの書いた江戸の表情が変わるような発見を期待したい。自分でも不思議だが、こんな史料に見入ってしまう。吉川藩にも未発見の史料写真が眠っていないだろうか、お持ちの方はぜひ公開をお願いします。
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