ある病院の待合室。汗を拭きながら「こう暑うちゃあ元気でなけりゃあ、病院にゃあこれんでよう」と話しかける。「ここにお座りい、エアコンの風がよう当たるけえ」と話しかけられた人は座る位置を少しずらす。高齢者同士、しばし暑さの話がはずむ。
病院に行きたくてもこの暑さで出かけることを控えたり避けたりする人も多かろう。特に高齢者や体調の悪い人に、梅雨明けで一気に増したこの暑さ、体が慣れないうちの猛暑日続きは厳しすぎる。エアコンのない団扇に扇風機の時代、暑さをとうしのいだのか、思い出せない。
梅雨入りも早かったが、梅雨明けも同じくらい早かった。明けたとたんに猛暑がお出まし。全国で最高気温やその連続日などの記録更新が報道される。「エアコンが壊れたかと思うくらい暑い」と電話の声。車内は40度、車庫に止めてはいるが、ポリカ製の屋根を通して青空から思いっきり日差しを浴びている車体には触れない。
声と水音だけが聞こえる小学校の水泳授業。笛の音に合わせて似たような水音が重なって聞こえ始めた。なに泳ぎだろうか。水音が止んだ。と、突然「がんばれ」「もう少し」の声が聞こえてきた。遅れた級友の応援だろうか。もうすぐ夏休み、今年は「暑くて長い」夏の予報、水難に合わないようしっかり学んでほしい。
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