薦められてブログを始めて満10年になる。いつからか、特別な制約を受けず書くことの練習素材だと思うようになった。繰り返しや同じ題材などあろうが、これまで3500編あまり書き残したことになっている。気を付けているのは私的なことで人や事象を質すようなことは書かなかった。
数だけは残した。書くときは真剣に取り組んだ、それだからと言って内容がよくなるわけではないことはよく分かっている。毎年、1年分を手製で印刷・製本している。これまで9冊残しているが、たまに読み返している。誤字・脱字のほかに、今一つ、何を言いたかったのか自分にも思い出せない内容もある。
やかましいばかりで実りのない議論や、内容の乏しい下手な文章のことを「蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)」というそうだ。無駄が多くて中身が伴わないことをいう。蛙や蝿がやかましく鳴く、これはうるさいばかりでなんの役にも立たない。蛙も蝉も鳴くことに目的があるから鳴くので、これを人間の都合で全否定しては蛙も蝉たまったものではなかろう、自分の書いたものと比べてそんな同情をしたくなる。
そんな中で投稿して新聞に掲載されると同人誌に載る。これに載ることを目指して書いているのだと言い切れる。退職後、どう過ごすかは社会問題、幸いにいくつかのグループのメンバーとなり「ぬれ落ち葉」にならずにすんだ。その一つがエッセイサロン、「紙と鉛筆があれば楽しめる」というが老化を遅らせる効果は高い、そう信じて11年目も頑張ろう。
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