オリエンテーリング、30年くらい前に職場レクレーションで1度体験した。ルールの説明を受け専用の地図と磁石を受け取る。出発までの時間3人のメンバーで地図を眺める。パーマネントコースの記された地図はよく知った町、印されたポイントの位置はおおよそ見当がつく。なんとなく楽勝の気分で出発。
初めの3ポイントは予想通りのところにポイントがあり地図も磁石も使わなかった。これが迷いへの誘いと分かったのは山の斜面のポイントを探すため山道を登り始めてまもなくだった。それまでのルンルン気分は冷や汗に変わる。
3地点目のポイントへ引き返し磁石の示す方向を確認し着いた登り口は違っている。それからは地図と磁石を頼りに山頂へ、尾根を伝い稜線を降りた。ペット容器などこの世にはない時代、そこで見つけた小川の清水は美味かった。
間違いからの再スター、そこからの3人の知恵の合力と懸命な走りで予定時間内にゴール、それも上位だったことを喜んだ。言葉少なに先入観の怖さ、地図と磁石を使うというルールを無視した安易な行動を反省したのは勿論忘れてはいない。
朝のウオーキングの道沿いにその1番目のポイントが、車道からちょっと見づらいとこに建っているが綺麗に手入れされいる。先日、競技している子どもに「ここらにポイントはありませんでしたか」と聞かれたが教えなかった。額の汗が何か掴むだろう、そんなことを思いながら背中を見送り、高齢と年金に不安を抱く老人の背中は誰が温かく見守ってくるのだろか、ちょっとぼやいてみた。
(写真:パーマネントコース1番目のポイント、錦帯橋から300㍍)
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