日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

誤解の解き方

2012年06月09日 | 生活・ニュース
           

 梅雨入りで心配された天気は暑い日差しになり帽子に日傘の姿が急に増えた。、吉香公園の菖蒲祭りは多くの催しがあり人でも多く賑わっている。そんな公園の観光スポット、そこは宮本武蔵との決闘で敗れた佐々木小次郎像そばでのお話。

 佐々木小次郎像を背にして3人の子どもさんの写真を撮られていたお父さん、剣豪好きなのか子どもにポーズをつけながら楽しそうだった。そばで小次郎像の説明を読んでいたお母さんが「小次郎は岩国の出身だったんだ」とお父さんに話しかけた。「だからツバメ返しの柳の木があるんだ」と納得した様子。

 私はそんな会話を聞きながら像のそばから菖蒲池を撮っていた。お母さんの話を聞かれたのか高齢の男性が「小説での出身地」という話を丁寧にされる。そばにいるので話は聞こえる。

 吉川英治氏の小説「宮本武蔵」では、小次郎は岩国で生まれ母から家伝の長光の刀(別名 物干し竿)を授かり、錦川のほとりの柳とツバメを相手に独りで工夫し、努力を重ねて「ツバメ返し」を編み出した、こんな話になっている。だから、小次郎が岩国生まれというのは小説の中での話しです。

 お母さんは聞き終わって「そうですか。よく分かりました。有難うございました」と笑顔で男性との会話が続いていた。男性の話し方は教えるとか説明するとかいうではなく、穏かな口調は「お話し風」。どちらにお住まいの方か知らないが、つい聞き入ってしまうその話術、翁の風格、立ち聞きだったがひとつ学んだ。

 宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘から400年目、下関市の巌流島は賑わっているという。
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