この冬、とうとうメジロなど野鳥が庭へ姿を見せなかった。野山に餌が豊富だからというのなら安心だが、個体の大幅な減少が原因かもしれない、そんな話も伝えられる。今年の厳寒、雪国の人は何とか切り抜けられている。野生の生き物には異常な自然の厳しさには抗すべき術がないのだろう。
鳥たちが来ないお陰で庭の赤い実、例年ならほとんど食べつくされているがそのまま残っている。ミカンの輪切りにも寄ってこなかった。車に轢かれているカラスを初めて見た。何か異変がありそうだ。
収穫されないまま冬空の飾りになっていた柿も大方土に還った。いま、こんじき色のかわいい実が鈴なりに生っているのはキンカン。あちこちで見かける。キンカンの加工品は多いと聞くが、まだ獲りいれた様子はない。キンカンは金柑と書くのが正しいが金冠と書いて縁起がよいものとするそうだ。縁起物なら生りっぱなしは勿体ない。
露地栽培のキンカンは今ころが1番の食べごろという。食べ方はいたって簡単、水洗いして皮ごとそのまま口にする。子どものころ、効能など知らぬままに遊びの合間に断ってもいで(取って)いた。ビタミン豊富、カルシュームもたっぷりとか。風邪で休校など覚えにないのはキンカンのお陰があったのかもしれない。「子どもは風の子、大人は火の子」こんな時代は終わったのだろうか。
(写真:何千個も生っているだろうキンカン)
1度、丸ごと口にし自然そのままを味見してください。ジャムの味が増します。
朝から幸せ~♪
その頃は、柿もビワも無花果も、みんな子どもたちのおやつでした。怒られることもなく。
手作りの風邪予防薬、美味くて効きそうな感じがします。
我が家では年末に収穫し 輪切りにし種を取り
蜂蜜で煮て瓶に詰め 金柑茶とする
2~3片 取り出して白湯で 風邪の予防に戴く
ただ 金柑の種出しは 根気のいる仕事で
美味しい物は 手がかかるから誰もやらない
子供のころは 金柑に菰をまいて越冬してたから
春になると 菰の中に手をつっこんで もいでた
霞網で小鳥を追廻し 腹がへると
他家のものでも 手当たり次第 食べてた