きのう一日、雨に打たれた桜を気にしていたら「公園の桜はまだ見ごろ」と家の前で立ち話する女性の会話が聞こえる。昨年より19日早い開花で様子を心配したが頑張っているようだ。「さく花のいのち、ちる花のいのち」こんな言葉が菩提寺の掲示にあった。ひと思いに咲き潔く散っていく桜、伝来の日本人の心が伝わってくる。
錦帯橋畔と近くの吉香公園の桜はソメイヨシノ、その数は3千本といわれる。桜咲くこの時期は年間を通して一番の賑わになる。そんな数ある桜のなかに数本の日本で長寿2位の翁さくらがあることを昨年8月このブログでも紹介した。どんなん具合に咲くのか、開花予報が始まって気になっていた。
満開が近づいた日、カメラを担ぎ出かけた。翁さくらは公園の奥まった所にあり周囲で花見の宴を開く人はいない。残念だが翁さくらに関心を示す散策の人はほとんどない。長寿を伝える立て札が小さくて見落とされている。少し残念。
樹木は翁でも、花は樹齢のことなど知ることもなく周辺のそれと同じように美しく咲いている。ひいき目線かもしれないが、周辺の静けさにとけこんだ花は「どことなく感じる上品さ」を漂わせる。大事に管理を続けて欲しい。
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