新聞を取りに出たら、薄らと雪化粧した清楚な年明けに今年の安泰を願った。
何十年も続けていた午前零時の初詣、今年は思うところあって日の出すぎに参る。長い石段を上るのに足元を気遣うことなく、それでいて左右の樹木などを見ながらゆっくりと鳥居をくぐる。参道の真ん中は神の道、お参りはその端を通る、という作法を思い出しそれに習う。
午前零時のような混雑ではないが、参拝の人は切れ目なく続いている。参拝のあと、お神酒をいただく。それはお供えの菰かむりの四斗樽から注ぐ。冷気の中でのお神酒は身中に沁み込みご利益のあらんことを感じる。
氏神様とはいえ日ごろはウオーキングで通りとるとき長い石段の奥に向いて拝礼するだけ。石段を上っての参拝は初詣だけ。石段の両側には寄進された方の名前とその金額を刻んだ石柱が隙間なく並ぶ。金額や石の苔むした姿などを見て古くから続く氏神への尊崇の念を知る。
この神社は今年10月「33式年大祭」を迎える。その大きな知らせが石段の上り初めにかけられた。一生で3回出会える人は幸せという。誕生月がその3回目にあたる。いつもより良い運を授かるのかも知れない。年初めから、こんな強欲を神はなんと言われるだろう。
家内安全と震災の早期復興をお願いした。
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