日々のことを徒然に

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われせんべい

2024年03月14日 | 地域

 詩人「金子みすゞ」は長門市仙崎の出身。その長門市は単位住民あたりの焼き鳥の店数は日本のトップクラスにある。その要因は、西日本有数のブロイラー生産量を誇る町として知られる。ここは蒲鉾の産地で、鶏の餌となる魚のアラが手に入る環境もあって養鶏が盛んになったという話を聞いた。確かに、養鶏専門の大きな組合がある。

 鶏がいれば卵を授かる。この町の代表的な土産品に「鶏卵せんべい」がある。20数年前にはこの地に所用があり、多い時に年に数回は日帰りながら車を走らせていた。その時の土産は決まって「鶏卵せんべい」を買っていた。軽いけど嵩があり見た目がいい、そして負担を感じない値段だった。所用が途切れてから機会が無くなった。

 その鶏卵せんべい、がスーパーに並んでいるのを知った。それには「鶏卵われせんべい」といわくありそうな銘になっている。割れて売り物にならないせんべいと思いながら、久しぶり購入した。姿も味も記憶にあると同じ。錦帯橋畔の店にも類似のせんべいがあり特別に違和感はなかった。

 何回か購入したが、1枚も割れたせんべいには出会えなかった。割れを銘にしたのはほかに狙いがあったのかもしれないなどと思っていた。しかし、直近の袋に1枚だけ「われ」た1枚が入っていた。記念に撮っておいた。このせんべいは素朴で飽きのこない味で、和も洋も感じさせる。パリッと割れる感触は終わりなく食べられそうなのでご注意を。

 (今日の575) 割れていて銘を守ったこの1枚
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