1月14日、永世棋聖の米長邦雄氏がコンピューターと対局されるという。周囲は「おやめください」と止めたそうだが、それを振り切った。プロ棋士がコンピューターと対戦したのは過去2回で勝負は1勝1敗。勝ちは07年の渡辺明竜王、負けは昨年の女流トップの清水市代女流6段。最近のコンピューターは1秒間に400万手以上読むという。これと対戦する68歳の米長棋聖は「下馬評は私の負けらしいが大勝負にワクワクしている」という。
そこには自信に満ちた秘策がある。それは序盤でリードする作戦。勝負の盤面は詰め将棋と違い「答えが一つではない。直観を働かせて一手を選ぶ」そこに勝機があるという。コンピューターは終盤になるほど強くなることへの対策という。
もうひとつ勝機を分ける要因がある。それは対戦相手の目。対戦相手が必死に考えていると、その気が伝わり自分も能力を発揮できる。コンピューターが導き出す手を盤上に再現する人にはその考える微妙な動きが読みとれない。これは勝負を大きく左右するそうだ。
米長棋聖は「過ぎた一手を思い悩むより先をみることが大事」という。今日は成人の日、必要な反省はしなければならないが、あくなき挑戦「これだけは達成したい」という目標を見つけ生涯青春の基礎を作る、そんな日の出発にして欲しい。古希を過ぎた自分の反省からそう感じる。
(写真:夢や目標、願いが結わえられたお御籤、成就しますように)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます