近くの小学校の入学式。大学の入学式で新学生より祖父母と両親などを合わせた人数が大きく上回っていて驚きながら、これが今の時代かと感じたという文章を読んだ。それほどではないようだが、多くの新児童は両親と一緒で少し緊張感を感じる。胸に付けてもらった赤い花も嬉しそう。
5年生作の「6年生 今度は1年生に 逆戻り」という川柳を面白く読んだ。それは、呼び方は逆戻りだが1段上がって中学生になったことを川柳的に祝っていると感じ面白いと思った。園児の年長組から1年生も同じだろう。3年生の男子は「1年生 はいいてくるんで がんばるぞ」と頼りになるお兄さんになる決意が頼もしい。
古い古い話。「先生が職員室に来いといや」始業時間まえの運動場へ級友が呼びに来た。「なんかしたんか」と心配そうに聞く。職員室へ呼び出されるとは尋常ではない話。職員室へ入ると「今日の入学式で在校生の挨拶をしろ」と小さな紙片を渡された。文章は記憶していないが挨拶はできた。入学する一人に妹がいる、式場の後ろにいた母は、私によく似ている6年生と思ったという。まさか我が子が壇上で挨拶など思いもしなかったのがその理由らしい。
今風には許されないのだろうが、私は子供の小中高大の何れの入学と卒業の式に顔をのぞかせていない。すべてではなかろうが、多くの家庭で似たような環境だっただろうと思う。入学式を終え両親と手をつなぎ帰路につく新児童を見ながら「専業主婦」が通用したあの頃の時代は良かったと懐かしむ。幹から直接咲いた桜の一輪になぜか1年生が重なった。
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