みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

神の霊を満たした

2024年05月30日 | 出エジプト記

出エジプト記 37章

 4月、5月とスイスに伺った折に、お訪ねして昼食を共にした方が弱っておられるとの知らせをいただきました。言い尽くすことのできないような大きな試練を乗り越えて、日本を、そして日本人を愛し続けてくださった方です。スイスに戻られてからも日本語教会のスタートに携わられ、お住まいの地で日本人とともに聖書を読み続け、主が多くの実を結ばせてくださいました。主の平安をお祈りしています。

 ここでは幕屋の中に置く備品がベツァルエルによって作られていく様子が描かれています。彼がどれほど優れた技術を持つ職人だったかは、たとえば宥めの蓋の一部として純金のケルビムを「鎚で打って」製作したという7節のことば、また純金の燭台を「鎚で打って作った」という17節のことばからも容易に想像できます。

 出エジプト記でベツァルエルという名前は、10回登場します。最初は31章2節です。そこでは、「わたしは、ユダ部族に属する、フルの子ウリの子ベツァルエルを名指して召し、彼に、知恵と英知と知識とあらゆる務めにおいて、神の霊を満たした」とあります。

 主は、幕屋の内部に配置する精巧な備品をだれに作らせるかをご存じでした。そして、そのために必要なものを彼に賜わったのです。特に「神の霊を満たした」ということばが目に留まります。どんなにすぐれた技術を持っていても、それだけでは十分ではないということがここから分かります。

 「神の霊に満たされて」はじめて、ベツァルエルは困難な作業をやり遂げることができたのです。それは彼一人には限らず、神のために用いられるすべての人に必須なものだということをここから学ぶことができるのです。


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