サムエル記第二 8章
ドイツ東部エルツ地方二日目は、小さな町の二つの博物館を訪ねました。午前は、この地方が得意とする手づくり人形を展示する所。クリスマスマルクトに欠かせない人形たちはこの地方で作られたものです。午後は鉱山博物館。500年後に発見された銀鉱山の深くまで歩いて行きました。手づくりの人形と鉱山とは、深いつながりがあることが分かりました
8章には、ダビデ王が周辺の国々と戦って勝利を収めたことが記されています。その相手とは、西のペリシテ、南東のモアブ、北のツォバ、アラム、東のアンモンです。このように並べてみますと、周辺諸国のすべてに勝利したと言えます。
6節と14節に同じことばが用いられています。これがこの章が伝えたいこと。それは、「主は、ダビデの行く先々で、彼に勝利を与えられた」です。
一方で1節には「ダビデは…討って…屈服させた」、「ダビデは…奪い取った」とあり、2節では「彼はモアブを討ち…」とあります。さらに3節には「ダビデは彼(ハダドエゼル)討った」、5節に「ダビデはアラム…を討った」と書かれています。
ダビデは戦いました。主はダビデに勝利を与えられました。この基本は、私たちの生活でも大切です。勝利は戦った人に喜びを初め多くのものをもたらします。しかし、、勝利をもたらしてくださるのは神であることにこそ、忘れてはならないのだと心に留めたいです。
15節の「ダビデはその民のすべてにさばきと正義を行った」にも心を留めます。戦いには強いけれども…。ということではなかったのです。国においても、家庭においても、そして教会においても大切なのはこのこと。小さな嘘やごまかしがやがて大きな問題へとつながるというのは、日々報じられるさまざまな事件によって明らかです。
「正義によるわずかなものは、不正による多くの収穫にまさる。」箴言16章8節