みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

ほんの一歩の隔り

2019年05月16日 | サムエル記第一

サムエル記第一 20章1−23節

 晴天が続きますが、空気は冷たく感じます。久しぶりに一万歩越えのウォーキングをしましたが、野菜の重さで長い…と思う帰り道でした。

 息子ヨナタンにダビデを殺すことはしないと約束したにも関わらず、サウルはダビデを槍で突き刺そうとし、殺そうとして家まで使者を送り、さらには難を逃れたサムエルの元に三度も使者を送り、自分自身も向かったのです。

 ダビデが危険を冒してヨナタンを訪ねるのは、もちろんヨナタンを責めるためではありません。ヨナタンとの固い友情を信じるダビデは、サウルが自分をどのように思っているのかを知ろうとしたのです。ヨナタンは父を信頼しています。同時に父にいのちを狙われているのではないかとダビデはヨナタンに問うています。19章でサウルの前でダビデを弁護したヨナタンは、ここではダビデの前で父サウルを信頼していると伝えます。

 けれども、ヨナタンはダビデのために動こうとします。肉親の絆を精一杯保とうとしながらも、父のダビデへの本心をダビデに伝えることを約束するのです。二人は契約を結びます。この契約は、ヨナタンが「自分を愛するほどにダビデを愛していた」ことに基づいていました。後に王となったダビデは、この時のヨナタンとの約束を忠実に履行するのです。

 ダビデがサウルの真意を探ろうと努める姿に教えられます。「あの人はもうだめだ」とあきらめずに知ろうとすることは、神のみこころを知ろうとすることに通じるという文を読んだことがあります。すぐにあきらめレッテルを貼りやすい者である私は、たとえ通じ合わない相手であったとしても、人を知ろうとすることは無駄なことではないと教えられます。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。