民数記 36章
きょうは東日本大震災発生から10年の日。このブログがスタートしたばかりの2011年3月12日の本欄は次のように記しました。その日の聖書箇所は民数記33章41―56節。
昨日、観測史上最大の地震が東日本を襲いました。夜が明けて被害の深刻が次々と伝わってきます。
「みことばの光」読者の皆様はいかがでしょうか。余震も続いて不安な夜を過ごした方も多かったのではないでしょうか。私のいる所では、今のところ大きな被害は出ていませんが、地震直後から深夜1時近くまで停電が続きました。
きょうの「みことばの光」に「振り返ってみると、主は常に助けの石(エベン・エゼル)であり、人は常に不従順であった」とあります。大きな苦しみや悲しみのなかにある方々に、エベン・エゼルなる神からの支えと慰めとをお祈りいたします。救出や復旧に携わる方々を神が励まし用いてくださいますように。
そして、悲しみを乗り越えて、私たちの国が主イエス・キリストにある「真の復旧」をするようにと祈ります。
今回の民数記通読は本日で終り、ここにあるエピソードは、部族の相続地を守るために、ツェロフハデの娘たちが自分の部族と相続するべきこと、彼女たちが主の命令を守ったことが記されています。先日の日本からのラジオニュースで、原発事故のために遠く島根県に避難した方々のことが報じられていました。やむなく自分の土地を離れて親や親戚、知人を頼りに遠くに住むことになった方々が、時々会って交流会をすることになり、誰にも話せない苦しみや悩みを分かち合ってきたとのことでした。
きょうの「みことばの光」に、「私たちが守らなければならないものは何か」という問いかけがあります。大切な住まい、故郷を守ることができずに、慣れない土地に住む人たちの苦労は想像を絶します。同県人の私は、涙が込み上げてきました。
改めて、キリスト者が本当に守らなければならないものは何か、それは自分たちのアイデンティティを失わないためのもの。執筆者の方の「キリストの福音」とのことばに、アーメンとうなずきます。