みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

立派な信仰

2024年02月09日 | マタイの福音書

マタイの福音書 15章21−28節

 あと数日で冷蔵庫を空にしなければならないのに、じゃがいもが残っています。そこで、コロッケを作りました。ひき肉とタマネギを加えて全部で13個のコロッケのでき上がり。11個は冷凍して、2個食べましたが満足の味でした。

 カナン人の女性が娘から悪霊を追い出してほしいと必死にイエスに願っています。弟子たちがさらせてほしいと願うほどですので、周りが見たらしつこくてどうしようもないということなのでしょう。

 しかし、この女性の身になれば彼女がイエスに食い下がっているのは理解できます。いっしょうけんめい育ててきた娘に悪霊が取りついて苦しんでいるのです。母親である自分にはどうすることもできないのですから、こんなに辛いことはありません。

 イエスと弟子たちは、ガリラヤ湖周辺の喧騒から異邦人の地に逃れた時でしたので、弟子たちが「去らせてください」と言うのは分からないわけではありません。けれども彼らは、「5000人の給食」と呼ばれる奇跡をイエスがされた時も、「群衆を解散させてください」とイエスに訴えていました。弟子たちの提案はもっともなのですが、これでいいのかな? とも思います。

 イエスは、ご自分のところに来る人々を、弟子たちが考えるようには見てはおられません。この出来事では、弟子たちの信仰の薄さ(信仰の無さ)と異邦人の女性の立派な信仰とが際立っています。イエスは、ご自分に信頼する人を必ず顧みられるのです。


2011-2024 © Hiroshi Yabuki