みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

最も小さいものだが

2014年12月16日 | ミカ書

ミカ書 5章

 どんよりと曇り、寒い朝です。先週金曜日におじゃましたある特別養護老人ホームの壁面に貼られていたもの。どなたが作られたのでしょうか。すてきですね。

 きょうの箇所には、よく知られたクリスマスについての預言の一つがあります。

 ミカの時代からおよそ700年後、ユダヤ人の王の誕生を恐れたヘロデ王は、側近の者に王がどこで産まれたのかを調べさせました。学者たちはミカ書5章2節をひも解いて、キリストはベツレヘムで生まれたと王に告げるというのが、クリスマスのストーリーの一つとしてあります。詳しくはマタイの福音書2章1−12節をお読みください。

 心に留めたのは、2節のベツレヘムについての預言の中にある「最も小さなものだが」ということば。

 キリストがおいでになることのために、神はどれだけの人々を、時を、場所を用いられたのかと考えるのです。そこには、力のある人もない人もいました。有力な氏族も最も小さな氏族もありました。

 世界で初めて救い主誕生の知らせを告げてもらったのは羊飼いたちでしたし、ユダヤ人の王が産まれたことを知らされて拝みに来たのは、異邦人の賢者たちでした。主流にいる人たちばかりでなく、小さな者や弱い者たちが神のお役に立つことを、「最も小さなものだが」ということばから思い巡らすのです。希望が湧いてきます。

 

 


2011-2024 © Hiroshi Yabuki