昔から鶏舎には籾殻が敷かれ、卵を産む巣箱にも籾殻が入っていた。
また、今のような卵パックもなかったので、運搬する場合は籾殻の中に卵を入れて
壊れるのを防いだものだった。
冬場になると鶏舎の床は乾きにくくなり湿気を帯び汚れて来る。
鶏は汚れた床を歩き回った足で巣箱に入るため、既に生み落としてたある卵は、
汚れた足で何度も踏まれてしまう。
乾いた籾殻を床に敷いてやると、籾殻も直ぐに湿気を帯びてしまうが鶏の足に
汚れが付かなくなるという利点がある。
一方、卵を産む巣箱は二種類あり、産んだ卵が部屋の外に転がるように傾斜を
付けた巣箱は問題無いが、部屋の床の片隅に置いてある巣箱の場合は、「鶏は卵が
大好物」という習性があるので、卵を踏んだり突っついたりして割れると、皆で
大騒ぎしながら競い合って食べてしまう。
これも巣箱に籾殻を厚く入れて置くと、卵は「汚れず、壊れにくい」という大きな
効能を発揮する。
そんな訳で、時々、床や巣箱に「籾殻を補充する」のがルーティン化している。