インド当局によると、同国中部チャッティスガル州で6日、警官隊が反政府武装勢力のインド共産党毛沢東主義派(毛派)とみられる武装グループの襲撃を受け、警官72人が死亡した。 現地当局がCNNに語ったところによると、襲撃事件は同州ダンテワダ地区で、インド中央予備警察隊(CRPF)のメンバー約200人と地元警官らが避難民キャンプへの食料搬送に使用される道路の点検作業をしていたときに起きた。武装グループはまず警備員らを攻撃。その後、地雷を爆発させるなど銃撃戦は約4時間続いたという。武装グループ側に死傷者が出たとの報告はない。
毛派は60年代から武装闘争を続ける極左組織。警官や道路、橋などを狙った攻撃を繰り返している。支持者は貧困層や部族社会にとどまらず、一部の若者や知識人にも及ぶとされる。チダムバラム内相によると、毛派に関連した暴力で、2009年には600人近い民間人を含む900人が死亡した。 シン首相は昨年9月、毛派を「国内最大の脅威」と位置付け、「活動は激化しており、掃討作戦の目標は達成されていない」との懸念を表明していた。
@フィリピンにもNPA(新人民軍)という毛沢東を信奉する化石のような武装共産ゲリラの一群がフィリピン全土に点在し、国軍や警察と銃撃戦を繰り返し、山岳地帯に張りめぐらされた携帯電話の中継アンテナを爆破しながら地元企業からみかじめ料を徴収したり、貧しいを襲って山賊のような暮らしをしている。それでもインドの連中と同じで貧しい農村部などでは、職もなく飯の食えない若者たちがメンバーに加わったり支持支援している者が多いと聞く。