
スコルペヌ型潜水艦 Scorpène-class submarine -
フランスのDCNS社とスペインのナバンティア社が共同で開発した通常動力型潜水艦。通常型のCM-2000型、沿岸向けに小型化したCA-2000型、AIPを搭載したAM-2000型がある。
潜航深度 350m
乗員 32人
武装 533mm 魚雷発射管(魚雷/USM×18基[1]) 6門
C4I SUBTICS 指揮統制+SISDEF 通信
レーダー ケルビン・ヒューズ・コンパクト 航法用 1基
ソナー TSM-2233 エレドン
黒海に面したルーマニアが潜水艦部隊の再建に動き出しており、スコルペヌ型潜水艦を調達するためフランスに接触していると報じられている。黒海に面したルーマニア海軍は1985年に導入したキロ級潜水艦「デルフィヌル」を現在も保持しているが、資金不足のため1995年以降は運用を停止して保管状態にあり、30年以上も港で係留されているデルフィヌルを再び動かすことも潜水艦を運用する人員も失われてしまった。
しかしルーマニアのドゥンク国防相は現地メディアの取材を受けた際「軍の調達計画にはフランスのスコルペヌ型潜水艦やヘリコプターが含まれており、この調達に関してフランスの国防相と基本合意書(LOI)を交わした。我々は計画の実現に向けて国内手続きを開始している」と明かし、黒海にNATO加盟国の潜水艦が増える可能性に注目が集まっている。
因みに黒海に面したブルガリアもクリミア併合やウクライナ東部紛争を受けて潜水艦部隊の再建を決意、2021年に中古潜水艦を2隻手に入れるため交渉が開始されたと報じられていたが、ウクライナ侵攻リスクの高まりを受けて調達交渉がスピードアップしているらしい。交渉相手は恐らくドイツで10年前に退役した206型潜水艦(稼働可能なものが残っているのか不明だが次期潜水艦/212CDは2032年頃に引き渡し予定なので212A型潜水艦は当面退役する予定がない)を引っ張ってくることをブルガリア海軍は考えている可能性が高く、ウクライナも今回の戦いが終結した先を見越してドイツと潜水艦導入に関する話し合いをスタートさせており、ロシアが聖域と考えている黒海はNATO加盟国やウクライナの潜水艦が跋扈する海域になる可能性がある。
@素晴らしい。NATOの結束こそ世界平和への道。ロシアのウクライナ侵略で、平和ボケだった日本国民も、水と平和はただではないという事にやっと気がついたようだが、民族主義を掲げる私が言うのも変だが、自主防衛と言う幻想は捨て去り、米国の核の傘によって安全保障を確立していけいばいいのだ。