


プロポは手に持つ送信機のことを呼ぶと思っている人が多いと思いますが、プロポとはプロポーショナルシステムの事で、電波を受ける受信機、ステアリングを直接動かすサーボ、スピードをコントロールするESC、送信機全てを含めてプロポ(比例制御装置)といいます。
送信機を手に持って、電波を利用してドライバーの意思をマシンに伝えてステアリングやアクセルを動かす事でラジコンは成立していますが、それらの連動した動きのシステム全体を略してプロポ(プロポーショナルシステム)と呼びます
ドローンやラジコンのプロポの語源とは何か
プロポーショナル・システムとは本来、コントローラーや送信機のことではなく「操縦装置の仕組み」を示すもので、「操作した時間と同時に舵の動作も行う比例動作の装置」として「プロポーショナル=比例する」という言葉を元ということから名付けられた呼称です。
ドローンを始め、プロポーショナル・システムを採用したラジコンのシステムは「操作した時間と同時に舵の動作も行う比例動作」となるため、「ゆっくりと加速しながら徐々に最高速に変化させる」、「ほんの少しだけ舵を切る」、「ゆっくりと高度を下げる」のように「より繊細で複雑な操作」が可能です。

例えば上はトイドローンのDJI Telloをスマートフォンで操作した際の画面ですが、最大上昇と緩やかに後退が指定されています。
小さな円の中にある小さな◯が入力方向。外周にある赤と緑の弧が入力量で赤が多い緑が緩やかな入力を示します。
この場合、ドローンの機体は下の写真のように一気に高度を上げつつ、緩やかに後退します。

赤の▲が上への入力、緑の▲が後ろへの入力です。
Telloに搭載されたEZショット(ワンタップによる自動撮影)の「Up & Away」を手動で行うイメージですね。
この動きも比例動作ができないコントロールシステムでは一定の角度でしか上昇できませんが、プロポーショナル・システムであれば入力量に応じて上昇角を調整したり、操縦技術さえあれば螺旋を描きながら徐々に広がりつつ上昇するといった精密な操作も可能となります。
@上の写真にあるようにGPS機能を備えたドローンのプロポが、連日ここで紹介しているものです。