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X-2ステルス戦闘機。ATD-X=先進技術実証用の実験航空機。
防衛省は、航空自衛隊の次期主力戦闘機について、国内1社を中核企業に定めて直接契約し、同社が開発を主導する方式の採用を決めた。近く与党に説明する。機体の統合設計を担当する中核企業は三菱重工業とする方向で調整している。複数の政府・与党関係者が明らかにした。
防衛省は日本主導で開発する方針で数兆円規模の国家プロジェクトになる。早ければ10月に同社と正式に契約し、来年3月までに構想設計に入りたい考えだ。
戦闘機開発は、敵のレーダーに探知されにくい機体のステルス性能、電子機器、エンジン、センサー、ミサイル発射装置などの技術を結集する必要がある。三菱重工業の下で、各技術を持つIHIや三菱電機、NECなど多数の国内企業が研究・開発を担う見通し。ただし、日本が遅れている一部の技術は英国や米国と協力する。
この方式は、国内主導を実現するかぎを握る統合設計の強化が期待できる。一方、中核企業に対し国内の他のライバル企業がどこまで技術を開示できるのかという課題もある。
三菱重工業は、平成21~28年度に試作した先進技術実証機「X2」でも統合設計を担当した。
@2035年(令和17年)退役するF-2戦闘機の後継だ。2024年度から試作機製造を始め、飛行試験などを経て31年度(令和13年)から量産初号機を製造する。早ければ10月にも機体担当企業として三菱重工を選定し、今年度中に機体形状や重量、エンジン推力などの「構想設計」に着手する方針を示した。
米国との開発協力では現在、三菱重工と米国のロッキード・マーチン、ノースロップ・グラマン、ボーイングで協力分野や企業間の協業体制を議論している。英国企業4社とも開発協力の協議を続けている。
第6世代という事になるのだろうが、米国ではすでに先にここで紹介した通り無人の(ステルス)戦闘機の開発に入っている。10年後に現状最高峰のAESAレーダーシステムを超える量子レーダーなどの開発が進めば、逆にステルス性能を追求する必要もなくなっているかもしれないが・・・。