魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

野に聞け

2013年04月08日 | 日記・エッセイ・コラム

福島の汚染水が漏れたそうだ。その経緯を聞いていて、またまた呆れてしまった。
原子力関係者や建設会社には、並々ならぬ優秀な人材が集まっているはずだろうに、子供の砂遊びより知恵がない。

汚染水漏れ推論の一つとして、遮蔽シートの縁に突っ込んだ、水漏れセンサーの穴が水の重みで引っ張られて下に伸び、伸びた穴から漏れ出したのではないかと言われている。笑い事ではない笑い事だ。

もう二年以上も過ぎた現場は、未だにドサクサの最中だ。
「大山鳴動ネズミ一匹」の逆で、「ネズミ一匹大山鳴動」の大騒ぎに続いて、「上手の手から水が漏る」ではなく、「下手の手だから水が漏れた」

答案に答えを書くだけの優等生が、日本の隅々までコントロールする危険を、ことあるごとに言っているが、またもそれが証明された。

泥縄の教育改革では間に合わない。
東電の技術者や官僚の、ちっぽけなプライドを守っているより、
全国、いや、全世界に、原発事故の収集策を募るべきだ。
増え続ける汚染水対策、できれば汚染水そのものの処理法の知恵など・・・

必ずしも専門家の知識を前提にしない、素人の発想を広く募集し、その一つ一つを、前向きに検討してみるべきだ。
岡目八目、背負うた子に教えられ・・・と、意外な着想が必ずある。

答案用紙の優等生より、中小企業経営者やオタク、それだけではなく、ヤンキーや密輸業者の方が、よほど豊かな発想を持っている。
秀吉の一夜城も、秀吉が正統派の武士ではなかったから可能だった。