魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

人口減少(2)

2013年04月04日 | 大転換

世界は今、関ヶ原の戦場だ (経済協定合戦)
誰が東軍で、誰が西軍か、疑心暗鬼の中で、とりあえず真剣に戦っている。一度押し出せば、戦った振りだけでごまかすわけにはいかない。
戦況有利と勢いに乗ろうとすると、後ろから攻め込まれる。

状況的には、中国は石田三成と言うところだろうか(三成に怒られるが)。徳川アメリカに対抗して正義の戦いをしているつもりだ。
しかし、根本的に時の趨勢を見誤っているところが弱点だ。
そして、致命傷は、諸将の意思を無視して、自分の思惑だけで大勢を動かそうとしていることだ。

冷戦終了から20年。時の趨勢は、豊臣繁栄の終わりを告げている。
諸将、特に徳川の協力を得てこそ栄えた、豊臣家中国が思い上がり、徳川アメリカを相手に戦っている。大きな勘違いだ。

中国から敵視された日本は、幸運だったと考えるべきだろう。大谷のように、当てにされる悲劇もある。
しかし、徳川に踊らされて、先陣を切った福島らのように、目先の手柄を立てても、小早川のように成り行きで利を得ても、後に生き残ることはできない。

周囲にどう言われようと、大局を見通して、目先の利を捨てても独自路線を歩む者が、結局は生き残る。要は、外に消極的であることだ。

戦国時代はやがて太平の世に
人口減少問題は、産業革命パラダイムでの、国家間競争に負けることであり、人口爆発問題は、地球の資源が足りなくなることだ。
どちらが、より重大問題かは、文字通り、サルでも解る。

仮に今、人口減少問題を解決しても、日本は30年は現状をしのがなければならない。しかも、30年後に、世界潮流は同じ岸を流れていない。

高齢化対策の65歳定年延長も、労働の質の低下を招く逆行だ。
未来志向なら、むしろ、45歳定年にして、人材の再養成、職能の分散を広げるべきなのだ。
未来ビジョンがないから、常にその場しのぎしかできない。

グローバル化の次に来るものは、人口爆発と資源の枯渇であり、人類は制御と拡散を迫られる。地球環境の制御と宇宙進出だ。
そんな時代に、大量人口を抱えて、他国に負けないと息巻いたところで、笑いもののドンキホーテだ。

グローバル化すればするほど、食糧確保は自己責任だ。戦後の食糧難で、都会人は、日頃バカにしていた農家に泣きつくしかなかった。
依存し合っている関係は、何かあれば共に亡ぶ。互いに自立している者同士の協力こそが、いざという時、真に助け合うことができる。

同様に、独自文化の保持も、人類の文化に貢献する。今日、日本でローカル文化が見直されていることと同じことだ。
島国日本は、未来地球のひな形として見れば、とても解りやすい。

グローバル化し国家が消え、人類が宇宙進出する未来こそ、質の高い地域力、鎖国精神(独自性)が人類に貢献する。