魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

黒田武士

2013年04月06日 | 星の流れに

日銀新総裁の黒田東彦氏もサソリ座だ。
二黒土星の申年。「自動車人間」ではハンドルS。

ハンドル人間、特に「S」スポーツタイプは、常識の裏を読む。
新金融政策が予想を裏切り、世界をあっと言わせた。
予想を裏切るハンドルSと言えば、金正日、ジョージブッシュのご両人もだ。
ちなみに、金正日が、自分に似ていると期待した金正恩は、残念ながら、ハンドルの乗用車タイプだ。微妙に、そして、かなり違う。

「S」スポーツタイプは、徹底して常識外れだから、独自性がある。
しかし、乗用車タイプの基本知識は世間の常識であり、ハンドルの「裏」をかく行動も、単なる常識の逆手に過ぎない。
父親の金正日の超髪型と、祖父を真似た金正恩の髪型でよく解る。

乗用車タイプのハンドルと言えば、
石原慎太郎と同日生まれの五木寛之。
小説家としての成功は、スポーツタイプより乗用車タイプの方が向いている。世間の人の許容認識の中で、「もし、こうだったら」という話は受け入れやすいからだ。SF小説こそ、ガソリンやハンドルSの世界だ。

石原慎太郎の政見も「反常識」に過ぎない。ハトの日本にタカを主張しただけだ。別の言い方をすれば、日本の常識に世界の常識を主張しているに過ぎない。世界の誰もが考えなかった主張をしているわけではない。

「黒田の一手」は、明らかに世界を裏切った。金正日が、ブッシュがそうであったように。ハンドルSのパワーは、使いようで神にも悪魔にもなる危険な「鬼」力だ。

出師表
黒田氏は恐らく、一か八かの勝負に出たのだろう。
鬼才、胆力、人間力、近年日本に希な、相当優れた人物と思われる。
しかし、サソリ座だ。

あの、諸葛孔明ですら、時の趨勢には勝てなかった。
ムードメーカー安倍首相の、無責任な「2%」を引き受けてしまった。
土星の「重責」を独りで背負い込む覚悟だ。
4日の発表に、政界、財界、投資家・・・一兵卒に至る迄、感涙にむせんだ。困難な勝利を百も承知で出陣する、黒田孔明の「出師表」だった。

この戦が、如何に困難なものであるかを知る人ほど、感銘を受けただろう。

10月26日生まれの、ヒラリー・クリントンは、4年後をにらみ、既に身を引いて回顧録を書いている。
10月25日生まれの黒田氏は、アジア開発銀行総裁を辞めて日本のために、あえて火中の栗を拾った。