大谷翔平がまたも偉業「40ー40」を、40号サヨナラ満塁弾で決めた。
しかし、「大谷翔平はチャンスに弱い」の反証とは言えない。むしろ、エンジンは「流れの中で活躍する」の証明になる。
同点、9回裏2アウト満塁でホームランは、チャンスでの大仕事だが、実はプロで初めてだった。本人はとっくに経験していると思っていて、初めてと聞かされ驚いていた。
もし、これまでの通常の試合なら、打てていたかどうかわからない。
この日、大谷は40-40の掛かる試合で、一方の課題40盗塁を決めたばかりで、勢いに乗っていた。そこで迎えた9回の打席は、絶好のチャンスだが、仮に三振しても負ける訳ではなく幾分気楽なうえ、自分自身は勢いのまま、40-40を決めてやろうと集中していた。つまり、これが流れの中の勢いで活躍するエンジンだ。さらに、誰かが打ったりすると、「オレも!」と続くのもエンジンだ。
エンジンは「集中して頑張る」のが信条で、アクセルやブレーキやハンドルさばきなど考えていない。責任や各方面の思惑などを考えた途端、神通力を失う。
周りは色々に語るだろうが、大谷本人は「ガンバった、良かった!」以外のことは考えないだろう。エンジンは英雄ではなく好漢だ。
勢いに乗る大谷は、翌日も早々にホームランを打ったが、延長10回、タイブレークで2点先行されて、3塁1アウト、起死回生の1打同点の場面ではフライに倒れた。
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