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この週末は、とこなめ陶の森資料館2階で開催中の「95年前の見本室タイル再現展」へ、当番のお手伝いに行ってきた。
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階段を上がると、そこはもう展示空間。
天窓からの自然光に照らされて神々しく浮かび上がる
切り出された腰壁のタイル、土管の木枠、そして床タイルのフロッタージュ。
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会場に入ると、あの事務室の床モザイクが見事再現されてた~
丁寧に切り出されたタイルたちがパターン毎にずらりと整列。
並びも事務室にあった時のまま。再会に感動~!
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裏にモルタル、土の付いたタイルたちはすごい重さだという。
保管場所から会場まで運搬、設営と、暑い最中に動いてくださった方々に感謝。
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展示は床タイルを囲んで、貼り板、そして床タイルのフロッタージュ、
解体時の記録写真から生み出された絵画などの制作物が掲げられている。
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床タイルをそのまま写し取ったフロッタージュは、タイルの細かな凹凸が現れていて、白黒ながらとてもリアルで迫力があり、アートの域。
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布バナーに鮮明に映し出された写真を見ると、ついこの間まであった工場の煙突や窯、建物たちは、今はもうないんだなあと、しみじみ。
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第三室の釉薬調合室に敷かれてたタイルたちも健在。
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最初の見学会が行われた時には、これがもう見納めと思っていたけれども、さらなる見学会が開催され、
そしてクラウドファンディングが実施されて、皆様方の努力の賜物で、また再びこのような状態で
目にすることができるようになろうとは・・
ほんとに奇跡的で感慨深い。
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こちらは本間さんレスキューによる事務所棟の天井板をアップサイクルした額に、写真から起こされた17さんのスケッチ。
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細かく描き込まれたスケッチに見入ってしまう。
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解体前の杉江製陶所、最後の夜。
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ハヤシダイスケさんによる製陶所の蔦が絡まる煙突のイラスト。
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発掘された型を使って焼き上げたなぞのオブジェ?!
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工場から解体前後に発掘された発掘品も並ぶ。
八角形の煙突の角部分の煉瓦の型枠。
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通路の展示コーナーにも所狭しと、釉薬見本、クリンカータイルと製造用ロールの展示が圧巻。
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釉薬見本は、目の覚めるようなオレンジ、渋い茶系、
一枚一枚微妙に違う色合いに、研究の試行錯誤の跡が見られる。
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さまざまなカラーと窯変のタイルは、まるで宝石。
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そして美しい真紅の辰砂釉のタイル。
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杉江製陶所、テラカッターの結晶タイルも吸い込まれそうな美しさ。
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全ての人にぜひ生で体感して欲しい。
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布目、スクラッチ、砥石のセット。
二日間、当番をして、来場されたお客さんの反応をお伺いすると、
近くに住んでいながら、今まで知らなかったが、ネットや新聞、テレビで見て
来てみて、このような工場が近くにあったこと、その貴重さを知り、タイルに興味を持ったという方々もおられて、ほんとにうれしいことだなと、改めてタイルを残すことができてよかったなと思った。
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1階では企画展の「常滑の装飾タイル」も開催中。
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こちらの展示にも杉江製陶所のタイル、スクラッチタイル見本や
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杉江製陶所で発掘されたタイルいろいろの展示も。
杉江製陶所「95年前のタイル見本室再現展示」は10/10まで行われています。
常滑では愛知国際芸術祭も開催中です。
ぜひ併せてお楽しみください。