ぎおん石喫茶室からは京阪電車でひとっとび、中書島へやって来た。
元遊郭の建物が小料理屋さんになっているとのこと。
こちらで、お店を紹介してくださったKさんのお友達とも合流。
ちょうど10年前にこの辺りに来たことがあり、その時の同じ建物の写真。
まだお店ではなかった頃。
細かい格子の入った火灯窓から明かりが漏れる。
玄関
玄関入って右手にはガラス戸の向こうに部屋があり、扉上部には細かい細工が施された欄間が入っている。
玄関の突き当りには照明の灯った階段。
階段脇の組子の入ったガラス戸から明かりが漏れる。
2階は後ほど見せてもらうことに。
階段の照明に描かれていたのと同じ桜がモチーフの欄間
猪の目模様の細工が四隅に入るガラス戸。
1階のお座敷。
ガラス戸を開けると玄関。
この造り付けの戸棚の扉にはカラフルな刺繍が施されていた。
松竹梅や亀などおめでたい文様が散りばめられている。
そして、特別に2階を見せて頂けることに。
階段を上がると部屋毎に意匠の異なった細工が施された飾り窓が並ぶ。
竹細工ではない装飾も。
こちらはある小部屋の中。
どの部屋も小さな床の間的なものがつく。
そしてこちらの衝立の後ろには更に小さな階段がついていて、
この上の3階は遊郭時代、折檻部屋として使われていたという。
この上はお店の方も立ち入られてないとか。
こちらの階段下にあたるスペースは羽目殺しの扉になっているという。
2階の廊下には、こんな独特のラインを描いた漆喰のアーチもあった。
御手洗い。
階段はもう一か所
2階は意匠が凝らされた飾り窓など、当初のままの状態がよく残されていた。
そして、1階に戻ってきて、お料理を頂いた。
Kさんがお任せで注文してくれてたお料理はアワビやステーキなどなど
美味し過ぎた。
店主さんには、こちらの遊郭時代の話など、いろいろと興味深いお話をお聞きしながら食事を楽しめた。
建物&食事も十分味わえて、もうお腹いっぱい!
更にもう一軒、元遊郭建築がお店になっているというところへも案内してもらった。
この通りへやってくるのは初めて。
酒処萬平。
扉を開け、中へ入ると、玄関にはこんな小部屋が。
Kさんいわく陰見世の間と呼ばれる部屋。
繊細な欄間や欄干、下部にはモザイクタイルも貼られている。
ミントグリーンが美しいモザイクタイルは暗くてきれいに写らなかった。
腰壁にはベージュ系のうっすらと擬石風の模様の入ったタイルが貼られている。
この先は新たに改装されていた。
こちらのお店では梅酒を一杯だけ頂き、早めに切り上げた。
この後はKさんとお別れし、新地湯へ。
レアなお店も紹介して頂き貴重な経験ができた。一日どうもありがとうございました。