m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

ベルギー&フィンランドの旅2024【ブリュッセル・オルタ美術館他】

2024-07-14 | ベルギー&フィンランドのタイルと建築の旅2024
アントワープからブリュッセルへ戻ってきた。
まだまだ日が高いので、1日目に続いて、ブリュッセルの町歩きを開始。
オルタ美術館へ向かうことに。


郵便受けが8個もついていたバー&レストランの扉に釘付け・・


郵便物が覗く扉。


ミュシャ風スグラフィトが各窓上に施された建物。







壁面のアクセントにボーダー状に入れられたタイル


そしてオルタ美術館へやって来た。
オルタの住居(左)兼アトリエ(右)として建てられた2棟の建物。


常々、アール・ヌーヴォーの建物は、内装や家具を見てこそと、思っていたが、
ベルギーに来てから、建物の外観を巡るだけでも、こんなに楽しいのか!と十分過ぎるくらい満喫していて、内部を見なくても十分だなあと思い始めていた。



が、しかし、このオルタ邸に入ってみると、、やはり外観からは、とても想像のつかないようなとてつもない豊穣な装飾空間が広がっていて、
改めてああ、やっぱり内部空間を見てこそだったと、感動~
特にダイニングルームが最高だった!
白いタイル(もとは外装に使用する為に用意していたもの)が壁面から天井に使われていて、腰壁はツートーンの大理石、床は中央部分が寄木貼りでその周囲は大理石モザイクという異素材の組み合わせ。
壁面の柱を押さえるアイアンワークは華麗で、造り付けのサイドボードの細やかな装飾、優雅な石膏のレリーフが壁面にスポット的に入れられている。
調度品などは、東洋的なものがチョイスされていて、今まで見たことのない雰囲気であるけど、上品で美しい、とても好みの空間が広がっていた。
もう、うっとり・・
この日も朝から一日、アントワープで様々な素晴らしいものを見てきて、もう頭がパンク寸前なくらいに満ち足りていたのに、まだこんな感動が待ち受けていようとは!なんて贅沢な一日なのだろうか・・
写真が撮れないのでかみしめながら見学。
後ほどミュージアムショップで写真付きの冊子を見つけ、迷わず購入した。


内部の数々の表現に比べると、地味とさえ思ってしまう住居棟玄関ドア
だが、優雅なラインの格子が入っている。
ガラスと鉄の庇も。


ドアノブも軽やかで美しいデザイン。


アトリエ棟のドア。
こちらも一見シンプルだが、


ドアの中央に付くハンドルがまた、シンプルながらとても美しいライン。


扉横の壁面あった荷物掛けの?フックもアール・ヌーヴォーの優雅なデザイン。


1階の窓を覆う面格子も。


オルタ美術館を出た後も引き続き、建物巡りを。


天辺の二つの塔の上に立つのは、フクロウ。
1899年に建てられた邸宅。

高いところから家を見守るフクロウ。



最上階の壁面に描かれた植物文様のスグラフィト。


こちらは、型板ガラスも使われたちょっとモダンな扉。


ドアノブのデザインもモダン。
アノン邸へやって来た。
ここも、内部見学できる数少ない施設のひとつだったのだが、
予約しようとした時には、もう埋まってしまっていてできなかった。
無念だが、外観を見に。
1904年にジュール・ブランフォー設計により建築。


タイル、石灰岩による外壁は、オフホワイトが上品で、
コーナー部分の3階には、美しいレリーフが刻まれている。


南面には装飾的なボウウィンドウが2階、3階にあり、それぞれ美しいステンドグラスと窓枠が優雅なラインを描いている。
これを室内から見たかったなあ。


3階はブルー系の花のデザイン。


2階は、オレンジから黄色の花がデザインされている。


玄関扉の上部にもマーブルがかった暖かい色味のステンドグラスが見える。


シンプルな扉に付く、リアルな植物のドアノブ。
アール・ヌーヴォーのデザインは、時々、あっと驚くようなリアルなものがあったりするのがおもしろい。


こちらのドアのドアノブも素敵だった。


植物モチーフのデザインだろうか・・
存在感たっぷり。


1902年に建てられたアーネスト・ブレロ設計によるアーティストのスタジオ。


隣接する建物は、同じくアーネスト・ブレロ設計のアーティストの住居棟。
1日目に見た邸宅と、ニワトリとツバメの図案が同じだなあと・・
こちらはスグラフィトで、1日目に見たのはモザイクタイルだったが。







玄関ポーチに敷かれたタイルいろいろ。




真っ赤な扉と三連郵便受け。


半地下の窓の面格子


こちらは、面格子と明り取りのガラスブロック。



昆虫系面格子。
なんとなく、カクカクしてるなと思ったら、つなぎ目をアクセントにしたようなデザインだった。



これは、newタイプの羊のハンドル。



正面から見ると、なかなか羊とは分かりにくい・・スルーしてしまうところだった。









枝分かれした木のようなデザインの扉に、上部はお花のステンドグラス。


地下室の外側壁面にタイルが貼られてるのを発見。


真っ赤な扉と窓枠が印象的。
ラトビア共和国大使館のよう。


2階と3階にボウウィンドウのある双子のようなお家。


扉のアール・ヌーヴォーのチューリップが3D化してる。


1910年建築、直線的なライン、二つのモザイク装飾壁が見える。



モザイクで鷹が描かれていた。





奥まったところに玄関扉があり、右手に振られてる。
こういうのは初めて見たかも。



住宅街を歩いていたが、その先に立派な建物が見えてきた。


正面に回ってみたら、区役所的な施設のようだ。


外壁のモザイクや、ステンドグラスもただならぬ雰囲気で、
内部へも入れるか?伺ってみたら、この日は入ることができなかったが
翌日ならOKとのこと。
翌朝行ってみることにした。


タイルが貼られる壁面。














道端に、ふとこんなモザイクを発見。
小さなモザイクなのだけど、可愛い犬が描かれててほっこり。


石畳にも、ちょこちょこ見つけることができた。



お花






ハチまで・・
ほのぼのする図案のモザイクタイルたち


上部にステンドグラスの入ったかっこいい扉。


ドアハンドルと一体となったアイアン装飾が素敵。


1913年にギュスターヴ・リーマンス設計により建てられたテラスハウス。


煉瓦造りの建物に、ミュシャ風のスグラフィトがアーチ窓の上に華やかに描かれている。


同じくリーマンズ・ギュスターヴ設計により1912年に建築。


女性と天使が描かれたスグラフィト。


ひなぎくもモチーフで、



バルコニーのフェンスにもひなぎくが並んでいるのが可愛い。

この後は、ホテル近くに戻って、目をつけていたアール・ヌーヴォーのカフェ&レストランへ行くことに。





コメント
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