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熱海奇跡*読書

2020-09-15 18:26:27 | 本と雑誌

熱海奇跡、市来広一郎、東洋経済新報社

古本屋(ブックオフ)めぐりで買ってきました。

熱海と言えば「寛一お宮」で私らの年代では知らないものがいないほど。

1960年代から70年、80年代と東京近郊の温泉街で鬼怒川温泉と並び温泉の双璧だった。

熱海の繁栄はそりゃすごいものだった。

だけど、1990年、2000年から転がり落ちるように寂れていった。

会社の寮や大型旅館がバブル崩壊とともに、のきなみに廃業していった。

最盛期は530万人が年間訪れていたが、2011年あたりでは240万人まで減ったそうだ。

会社や地域の慰安旅行がパッタリなくなり、家族単位や個人旅行になったからです。

でも今年のコロナウイルスの外出規制の影響はもっと大きかったのではないか???

 

日本全国、旧来の温泉街はどこもお客の減少にあえいでいるはず。

地方の衰退です。

観光業、、、その一部の観光客に頼っていると、社会構造が変わると影響が大きい。

この本の著者、市来(イチキ)さんは熱海で生まれて育って、いちどは東京に出て働いていて、熱海の衰退に「何とかしなきゃ」と地元に戻った人。

この本の中では、衰退する理由はいくつでもあるけど、いちばんは「熱海には観光するところなど何もない」とタクシーの運転手、旅館の女将さん、商店街の旦那衆が、そう思って言葉に出していたから、、、。

貧すれば鈍する、、、そのまま!

観光客が熱海に来て、知名度からの何らかの期待を持ってきていて、「熱海のどこをお勧めしますか}と聞いたら、、、「何にもない」と言われたら、、、どう思いますか。

熱海再生どころじゃないです。

熱海は社会の墓場です、、、と言っているようなもの。

そこから、熱海をもう一度見直さ熱海の住民の意識改革から始めた。

著者の市来さんの着眼点が良かったところです。

「熱海には、こんな良い所があります」と熱海の中心地から発信し始めたのです。

メインストリートのカフェが基点になりゲストハウスに個人客を呼び込む様になり、、、すると熱海の住人の意識が変わり始めた。

これは熱海と言う地域の問題だったが、会社のような組織にも当てはまることです。

スタッフが、自分の組織の存在意義に疑問を持っていたら、、、組織の発展どころか再生などおぼつきません。

この組織は、どれだけ社会に貢献して、どれだけ認められているか、やりがいを持たせなきゃ組織はイキイキしてきません。

この本は熱海と言うエリアの再生記録ですが、どこにでも当てはまることじゃないかな。

もしかすると、日本全国が寂れた熱海状態になっているとも考えられます。

 

TVでは熱海再生の要因は、熱海市役所の1人の方が、撮影ロケを受け入れ続けたからだと説明しているそうだ。TVロケの無理難題を全く何も断らずに受け入れ続けたからだと。確かにTVの中では熱海の露出が多くなっていたが、熱海を知って来てみても「つまらなかった」じゃもう一度来ようとは思わない。街が再生するののには、何度も来てみようと思わせなきゃならない。それには、まず熱海が変わらなきゃならない。その変わる第一歩として、住人の意識改革が必要なのだ。市来さんの住人意識改革とTVへの露出度が増えたという2つの相乗効果だったんだろう。

TVではロケを受け入れてくれた役所をほめ、それだけを取り上げるけど、それは手前味噌だろう。TVの自分たちが熱海を再生したと言いたいのだろうが、それは1/2以下でしょう!

荒野へ ジョンクラカワー

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/1ed709cf66d01a55e5b187730e4058b0

熱海奇跡 市来広一朗 熱海再生ができた理由

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/b2d9b34172c891afa0792934fe9809e8

架橋ビジネス 山下昌美

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/403c49ce3ce60906e84b9f36a2e236ce

ゴールデンスランバー、井坂幸太郎 国家の犯罪に市民が犯人にされる

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/bd27db62541df45c8898576a24c7643d

書店主フィークリーの物語 ガブリエル・ゼウイン 

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/67c105e77fad0dab2dfe81ea2595ca16

京都の雑学100選、清水サトシ著

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/464e6bafa3dcdc1ddf1c84fa9af0c6e1

神々の嶺、夢枕獏 ヒマラヤ登山の黎明期の出来事を、史実をもとにフィクション

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/0ecafc40c9d75b010683a613a7ed37fe

陽気なギャングは3つ数えろ 井坂幸太郎 明るく陽気なギャングシリーズ

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/390f44a4704683665229dbf0915e35fa

氷点、三浦綾子著 北海道を舞台にした私小説

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/8aadcbe1130b26dccfac02e258cfbe2f

ハリーポッター賢者の石 JKローリング著

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/86f85de96cb9d765f04d7c99f859549d

文庫X、犯人はそこにいる 清水潔箸 記者さんが追った犯罪の実録記事 迫力満点です

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/82468b4a3f86892b534aa2650f927822

夜行 森見登美彦著 不思議な短編小説です

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/b81956f461db85b1a38b291d01442d34

かなたの子 角田光世箸 おどろおどろした、女性独特なブツブツした感性です

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/3f9d0f6466a4fecfa0fa4d205964927d

ローカルバスの終点へ 宮脇俊三著 ローカルバスの100kmを越える旅です

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/ed917733ec15d51ecd5f9a52d1904a51

神秘な国ネパール Dマーフィー著、1960年代のカトマンズあたりの話

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/b275d13e8a32d2c39b5f0945880d5f8a

君たちはどう生きるか 吉野源三郎著、80年前に書かれた名著で、今でも十分に通用します

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/a9da8128f4acc043d1d53ffbe1f3dd02

紀の川、有吉佐和子 女3代にわたるお話、親子供は反発しあっても、思いが繋がっていく

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/42e8223a65d0f2a5ba642c51139f88a8

日の名残り カズオ・イシグロ  英国愛をユーモアで語る ブッカー賞受賞作!

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/25998571461c070cee36d328258a1c7d

鉄道エッセイコレクション 読み鉄へのご招待

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/ab719d6a265331c9c1ef97bb50b6ade3

イザベラバードの日本紀行㊤ 1880年代にイギリス人女流冒険家さんの1人旅 

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/9c4b8150096cccbbba33fbc2711c3c2e

イザベラバードの日本紀行㊦ 1880年代に1人で北海道に渡る 

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/119fb8e45d2c7563144f348f6c65d6bb

イザベラバードの中国奥地紀行㊤ 1880年代、ちょうど日清戦争が終わった頃です

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/7c1d52aa204ccb6975824f020bdcc504

イザベラバードの中国奥地紀行㊦

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/96ac13d80f8fb7067ac229984ae53ce1

イザベラバードの朝鮮紀行 日本、中国、ロシアに挟まれた朝鮮、今も昔も変わらない

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/5f2f1b42636aa986b44cb7594e14d909

ホテルローヤル 桜木紫乃 個人商店のような自分の境遇が、身につまされる

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/7336ab8978fa67681d133f096c2f2390

すばらしい新世界 バックスリー 1932年に発行された破壊的懐疑主義空想物語

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/24ecbe9335f0cce6345980ca1d2c1ad7

わたしを離さないで カズオ・イシグロ 2017年ノーベル文学賞を受賞 代表作でしょう

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/5f171addb3dc788c75939e82d34be018

夜と霧 ヴィクトールEフランクル 第二次世界大戦時のアウシュビッツでの生活

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/88d701444d03e880344237c875562569

憑神 浅田次郎 貧乏神、疫病神、死神が次々にやってくる、ファンタジー小説

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/9a8f3bea2f8fc5bcdd0be1bb111859ae

漂流教室 楳図かずお 極限状態に設定した世界での人の本性を描く

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/b9d8b6217b3a0cce2bc26ad9c2417a8d

風の影 カルロス・ルイス・サフォン 舞台は第二次世界大戦直前のスペイン、フランコ政権時

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容疑者Xの献身 東野圭吾 大学時代の天才が時を経て再会、数学者の犯罪を物理学者が解く

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天使と悪魔 ダンブラウン この後書かれた、ダ・ヴィンチ・コードが世界的ベストセラーに

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イリュージョン リチャード・バック かもめのジョナサンで知られている作家

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注文の多い料理店 宮沢賢治 9つの短編小説 メルヘンと思いきや、結構残酷です

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もの食う人びと 辺見庸 食らい、語らい、鮮やかに紡いだ、世紀末の食の黙示録

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