森村誠一さんの代表作です。
登場人物や背景のスケールが大きい作品です。戦後の闇市のようなところから、現代に続いていたり、日本と海を渡ったアメリカとの接点。時と空間を自在に使って、物語を展開させている。
コレを書いたのが20代だったとするならば、やはり小説家として天才の部類なのだろう。
内容の説明は有名な書なので、全て省きます。
野性の証明を1年ぐらい前に読んだが、アチラのほうが、より書きなれているのかなという感じを得ました。人間の証明は終わりが書きつかれた感もあり。あっさり終わってしまった、もっとわくわく楽しみにしていたが、書き込みが物足りなかった。
野性の証明には、それがなく、最後まで狂気を感じされて感心しましたが、、、。
なので、小説としては野性の証明に、私は軍配をあげます。人間の証明には、、、現代はもっと寒々しいので、空寒いというか、、、甘さを感じた。
違うんじゃないのーーーて感じかな!
いやー、すごい作家だと思いますが、、、。
作家って、複雑に絡み合った話の内容を、最後にちゃんと落ちをつけ、見せ場を作って感激させるのだから、たいしたものだと感心します。
人間の証明のほうが時空のスケールが大きいけど、人間の闇の部分を描いたのが野生の証明だと私は解釈しました。
森村誠一を見いだした角川春樹もそれなりなんですが、おあとにケチが付いたのはなさけなかった。
小説が映画化されると、どうしても時間の問題で、簡略化されるのはいたしかたない。
普段はインターネットで、本はいつもかばんの中に1冊、映画は面白そうなのがあればタマニです。TVは引っ越してから家にないので、実家で見るくらいです。それでも暮らせるんですね。