ランシモ

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地獄の季節、読書

2007-06-26 13:20:05 | 本と雑誌

070605j1

読み終わったが、重たい気分になるだけだった。

10年ほど前、神戸にほど近い須磨のニュータウンで、知的障害者の子供の首切り事件「酒鬼薔薇」のルポルタージュです。犯人が捕まっったら、被害者に親しい14歳の少年。実はその加害者の少年は、半年前にも迷宮入りしそうになった殺人事件を2つも起こしていた。学校の同級生達は、絶対に「あいつ」の仕業だとささやいていた。学校と警察が無責任だったのと、それとニュータウン内の出来事だったので、情報の停滞があって3度目の事件を引き起こしてしまった。

この事件は14歳の少年がやったものとして、異様な反響を呼んだが、その後、類似した犯罪が続くのはご存知のとおり。

家庭環境、社会環境と言ってしまえば簡単ですが、犯罪を野放しにする学校や警察を含めた地方性に由来するものでしょう。

遠くは山形のマット殺人事件がありました。その時は地域の閉鎖性が我々に強く印象ズけられた。事件でないほうが、地域のためになるから、周りの全員で口を封じてしまったおう、、。ひとり生徒が学校で死んだのは事実だが、、、。いわば、山形の、とある地域の社会環境、学校がひとりの生徒の命を奪ったもんだと思う。今でも体質は変わらないんじゃないかな、、、!

少年犯罪が最近多いのは、とりもなおさず大人社会で善悪の判断が崩れ、犯罪まがいがはびこっているからでしょう。普通の大人社会のもんだいですよー。感謝の気持とか、愛とか人の感情が足りないんだと思う。

読んだあと、一ヶ月以上も何も書けずに放っておいた。

一言でいえば、理想を求めて巨大団地を作ったが、人の営みに無理がある町になった。その中で生活していく住民は、人としての感情を殺していく。

それは、学校という限られた社会でも同じ。社会が小さくなっただけ、ある意味では煮詰められている。

現実を見ない理想主義。優しさのない家庭や学校。金儲け主義のみの社会。

それらが産んだ14歳の中学生の犯行でした。

いまの日本のどこにでもありそうな、現実です。

あくびさんのブログに書いてあったが、自分が何をしたいのかより、社会で自分は何ができるのかを、親や学校、社会が教えなくきゃいかんのだと思う。

酒鬼薔薇のように社会に恨み敵意を持つ者と、その正反対のような自分探しにボウーとしている者のように、両極端になっている気がします。

学校で体育祭でも順位をつけないそうですが、それをやっていいたら現実を見ないことを教えているようなもの、社会にでたら競争そのものなのだから、しかも競争は悪いことじゃない、各々が得意なものを見つける良いきっかけになるのだろう。個々の個性や良いところを見つけるのに、自分のポジションを知ることは必要だと思います。

その見ない、考えないを、責任をたらい回しにするを、学校と地域でやっていたから、酒鬼薔薇が現れるのは時間の問題だったんでしょう。酒鬼薔薇は社会が産むべきして産んだ子供です。その親を見れば、より、、さもありナン、、、。

重たいです、、、。

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