ランシモ

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火車、読書

2008-06-03 16:32:00 | 本と雑誌

著者は宮部みゆき

080524h1 家のローン破綻とカード破産を良く調べて、書き下ろした現代版ミステリー小説。

著者は女性なのを忘れるほど、人物の描きが鋭い。観察が鋭いのか、細かいのか、とにかく男女問わず書き込まれている。

いまでこそ、破産手続きが簡単になった。しかも悪徳取立てやさんから逃れるすべの知恵が、社会的にも認知されるようになった。

社会は、、、落とし穴だらけだ、、、。

人の欲望や希望をうまく刺激してローンをくませる。状況が変化したら、、、どうなるか。

私だって多額のローンを滞りなく払い続けているが、気持は刃の上を歩いているつもり。

社会状況が変わったらどうするか、大地震がきたら、考えもしなかった天災があるやもしれぬ。社会状況は社会の仕組みが変わったら必要のなくなる業界だってあるから、、、。災害だってコレばかりは完全に防ぎようがない。

その時はどうするか、、、

宮部みゆきさんの本は初めて読みましたが、ベストセラー作家たる書き込み見事です。ローン破産、交通事故などの具体的な数字をあげての書き込みは迫力があります。これを単なるミステリーと分類するのはためらうほどですね。

? ぼっけいきょうていの岩井志麻子さんと比べると、宮部みゆきさんのほうがオーソドックスな小説だ。岩井さんの話はぶっ飛んだところがあって、意表をつかれるので、私は大好きです。 ブックオフで105円だった。いまどき105円で何日も楽しめるのはありがたいことです。安い生活そのいちみたい。
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
「火車」は92年ですね。同92年の「スナーク狩り」... (「た」)
2008-06-03 22:05:11
「火車」は92年ですね。同92年の「スナーク狩り」、91年の「龍は眠る」、90年の「レベル7」あたりは、どれもかなりの力作で読み応えありです♪(多分ブックオフで100円で売ってると思います)
最近の著作よりこの頃の方が、個人的にはすきです。
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こんばんは。 (ひろ009)
2008-06-03 22:44:00
こんばんは。

「火車」は宮部みゆきさんのベスト1じゃないでしょうか。宮部さんの本を全部読んだわけではないのですが、この本をマイ・ベスト1と言うのにためらいはないです。ずーっと昔に読んだので細部は覚えていませんが、映画のストップ・モーションを思わせるラストが凄かったという記憶があります。

岩井志麻子さんは未読です。

P.S.この週末に24時間駅伝があるため、久々にちょっと気合いを入れて練習しています。スピード感を持って走れたときは気持ちいいですね。
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「た」さん (shimo)
2008-06-03 23:08:21
「た」さん
読んでいるんだなー、私は宮部さんは初めてでした。すらすら年代まで出てくるとは、、、。
これぐらいの物を毎年書けるとは、力量がある作家です。
同じくブックオフで『理由』を購入ずみです。ほかを読んでいるので先になりますが楽しみだ。
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ひろ009さん (shimo)
2008-06-03 23:18:53
ひろ009さん
そうですか、「火車」がベスト1だったか。私は最初から良い本にあたったわけですね。
ラストに犯人を追い詰めていくけど、刑事らはただ過去の話を聞きたいだけで追っていく、、、誰でもその犯人の境遇になったら、、、と思いをはせたら、憎しみさえなくなる。
確かにストップモーションのようなエンディングですね。本は頭の中で美化し映像化しているから、実際にこれを映画化すると、陳腐になるんだろうなー。
岩井志麻子さんは短編で民話や言い伝えのおどろおどろを上手く物語にしている。奇想天外な話ですよーーー私は大好きです。
24時間駅伝頑張ってください。
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