パキスタン人の長女の旦那は
バーベキューとなるといつも“焼き奉行”を買って出てくれます。
焼くだけではなく、肉の準備、スパイスと塩による味付けから
全てを任せておけば食べるだけになって目の前に出されてきます。
昨年夏などは羊をばらしてマトンにするところから自分でしてしまい
さすが狩猟民族の末裔、誰でもこの程度のことは出来るようですので
農耕民族の日本人の多くは感心しないわけにはいきません。
聞くくところでは、お国では日常的に石造りの自宅の屋上で
バーベキューが催されるようですのでまさに「水を得た魚」状態
調理は一任して我々はただ食べることに専念していればよい、ということになります。
どちらかと言うと辛い物の苦手な私と子供に合わせて辛さを抑えてくれ
独特なスパイスの風味を効かせた味付けは絶妙でした。
そして、大昔これら香辛料を求めて東南アジアを侵略したイギリスに思いを馳せながら
ハラレフードのウィンナーソーセージと鶏肉、そしてマトンをたらふく食したのでした。
そろそろ収穫時期を迎える畑の玉ネギも
数本抜いて一緒に焼いたところこれも甘くて絶品でした。
ただ、こういう席には必ずツキモノのお酒をイスラム人は口にしませんので
350ccの缶ビール1本でほろ酔いになる私は一人、片隅でたしなべば良いとして
日本人のパーティーのようにみんなで酔っぱらって盛り上がることは期待できません。