ずっと昔、「頭の体操」というベストセラー本の中に
「いちごショートケーキを2人で喧嘩がないよう半分こする方法は?」
という設問がありました。
ケーキは上から見るとほぼ三角形、もちろん机の上では定規を使って
測ることで"半分"にすることは出来ますが、いちごの均等割りも
現実の場では無理がありますし、そもそもこの題名の内容として
「定規を使って測る」が正解とはとても思えません。
この質問のポイントは”喧嘩がないよう半分こ"という
含みのある表現にあることは明らかです。
正解は「一人が納得いくまで二等分し他の一人が先に取る」
この数学的ではない"頭の体操"的思考をすれば、境界線が分ける
2つの土地の所有者が同一なら、境界線は事実上ないに等しいのです。
つまりMさんの土地を私に将来、譲ってもらう約束が前提なら
越境している境界線を無視し、危険を回避できるだけの
工事を実施すれば良いのです。
具体的には下図のように、越境している擁壁の基礎を含めた
下部は残し、上部とそれが支える土砂を取り除いた上で
石を詰めた金網篭4段の土留め(擁壁)を設置して
庭の南半分は垂直1:水平3のスロープ状にして
野菜畑や花壇にする。
(同じ擁壁はすでに我家に設置済)
この方法によると、ただのスロープにする最安見積り480万円を
大きく下回る金額が可能になる回答はすでに得ています
(続く)