「印章」が正式な呼び名らしい印鑑・ハンコ(判子)は
実印、銀行届出印、認印の3種類が主なものとされます。
役所で登録した印鑑が「実印」と呼ばれ、この「印鑑登録」が
”自分だけの印鑑であることを証明する"制度ですので
「印鑑証明書」の発行には不可欠です。
あくまで住民登録をしている役場単位ですので
違う市町村に引っ越された場合は登録し直さなければなりません。
また、実印と指定されて書面に押印する場合は
印鑑証明書の提出も同時に求められることがルールです。
普通は実印の変更はほとんどしませんが、ごくたまに人によっては
使用直後に印鑑登録を廃止して安全を期すらしいことは
最近聞いた話で「なるほど!」と感心しました。
印鑑証明書貼付の実印を押印して登録等したものを
変更または廃止する場合は、同じく印鑑証明書貼付が求められるので
こうすることで自分の知らない間に大事な物の名義が他人に
変わっていたなんてことを防ぐことが出来るからでしょう。
"持てる方"の悩みに見えなくもありません。。。
私の場合の実印は、社会人になった直後の昭和48年、24歳の時に
バスターミナルに併設された市役所分室に出向き登録
その時に発行された印鑑手帳ととに未だに使い続けていました。
言い方を変えると「井の中の蛙」状態で
市内を出ることなくずっと暮らしていることになります。
そこで今回、実印を別の印鑑に変えることにしたのは
昭和~平成の現役時代の"良くもなかった運"を、この令和以降の
隠居生活においては、"まあまあ良い運"に引っ張り上げて
もらえるかも知れないと思い付いたからです。
なにせ自分で出来ることはごく限られていて
その他ほとんどを言わば"運気"に任せるしかなく、今回は
印相にすがろうというケチな了見以外の何物でもないのです
と、まあ、半分は本音であるにしろ、この印鑑
本(もと)を正せば確か祖父の使っていたものを40代の頃に見つけて
四角の形状がたいそう気に入って、いつかぜひ使おうとハンコ屋で
彫り直してもらった上で長い間保管しておいたものです。
支所に出向き47年振りに新しくなった印鑑手帳がこれです。
外観は同じと言っても良くちょっとビックリ!
二つ折りを開くと、かくの如く
昭和48年当時は「印影」と「本人画像」も
載っていたものが何もなくなっています。
本来は返却しなければならない旧手帳ですが
貴重な本人画像が張り付いていますので
「紛失」したことにして記念に手許に残してあります。