保護猫と暮らす隠居爺の“自然農法”野菜作りとスキーの日記

5~11月は自然農法による自給用野菜作りと冬に備えた体力作り、12~4月はスキーに明け暮れ、保護猫活動は1年中無休です。

「親指に乗る、小指に乗る」または「捻挫する」で“片プルーク”が直る !?

2014年03月15日 | 冬はもっぱらスキー三昧

初心者にまずプルークファーレンを教える際の難問の一つは
片方のシュプールだけがはっきり付いてしまう
いわゆる「片プルーク」です。

例えば右足を突っ張る子供は右のスキーのエッジが立ってしまい
左足のスキーだけが横滑りをするので
上から見て真下ではなく左方向に滑り下りて行ってしまいます。

このままボーゲンに移行すると、左回りはできるのに右回りが出来ず
トレインで滑ると一人、列から外れて行くことになり
焦って無理やり何とかしようとして転倒することが多いのです。

時間が経って滑りに慣れて来ると、なんとなく列から外れることは
なくなることもあるのですが、いかにも右回りが苦手になってしまいます。

イントラ仲間に尋ねても「気にしない」「そのうち直る」
つまりは、これという解決方法を把握していないということなのでしょう。

早い段階でこれを解消してあげると
本人につまらない苦労をさせることがなくなるはずなので
レッスンの度に生徒たちを実験材料にしいろいろ試してきた中で
今シーズン、一つの解決方法となる指示、声掛けの仕方に辿りつきました。

当初のそれはプルーク姿勢で立たせたまま突っ張る側のスキーの先端を持ち
エッジを外すため膝が外側に押し出されるようにスキーを捻って体感させていました。

ちょうど捻挫をする時と同じような膝の動きを外からの力で覚えさせるのです。

この効果は意外と大きく、その後「右足を捻挫!」「左足を捻挫!」などと声掛けすると
突っ張っていた側がズルズルと横滑りを始め
かなりの確率で真下に滑り下りることが出来るようになります。

その後、イントラ仲間との話の中で「足の親指に乗る」「小指に乗る」という
表現のうち「小指に乗る=捻挫させる」であることに気付き
バックボーゲンで直前を滑りながら、具体的に左ターンは「右・親指に乗って、左小指に乗る」
右ターンは「左・親指にのって、右・小指に乗る」と1ターン毎に指示
慣れてきたら短縮した「左・捻挫する」「右・捻挫する」の声掛けで
片プルークの生徒さんをほとんど修正することが出来るようになりました。

これは今シーズンの大きな収穫でした。

そしてこれをさらに拡大して、全ての生徒さんにボーゲンの際の
“内脚の動き”を教える方法として利用できることも分かりました。

先日の小丸山でのレッスン最終日に生徒さん一人ずつビデオ撮影があり
待ち時間に他の班の滑りを見ることが出来たのですが
手前味噌を承知で申し上げれば、他に比べて私の班のボーゲンは極めてスムーズ
かつ、最初の2ターンは大回り、続けて終わりまで小回りという組み合わせを
全員がとても上手く自在にこなしてくれたのでした。

今日の午後から3日間、今季初めてとなる横手山でのレッスンが始まりますので
この指導法をさらに検証してみるつもりです。

 

 

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