保護猫と暮らす隠居爺の“自然農法”野菜作りとスキーの日記

5~11月は自然農法による自給用野菜作りと冬に備えた体力作り、12~4月はスキーに明け暮れ、保護猫活動は1年中無休です。

Ski-Lesson(12) in 志賀高原・一ノ瀬…みっちり3日と半日、ただ影では…

2014年03月09日 | 冬はもっぱらスキー三昧

今回の生徒さんは東京都のJ女子高1年生約200人。

修学旅行などではなく“ウィンタースクール”と称する
スキー教室という位置付けだけあって、後泊を含めた4泊5日の中身は
合計12時間のレッスンの他、連日のナイター&フリー滑走までセットされていて
真冬並みの寒さの中、まさに“スキー漬け”の日程でおいでになったのでした。

担当したのは今回もイントラ内の隠語で「マルハ」と呼ばれる初心者班9名。


(この時8名、それも1人画面に納まっていずスミマセン)

1日目午後:雪
2日目:雪
3日目:曇り時々薄曇り
4日目:曇り

進学校だけあって体育会系のノリは少ない感じで
中に3人ほど運動が苦手と思われる生徒さんも含まれていて
初日午後の半日はリフトにも乗れず、真冬並みの-10℃以下なのに
階段登行とプルークだけでさすがに汗だくになりちょっとばかり難儀しました。

なぜか紛れ込んでいた中学時代に3日間の経験がある娘は
やはり一人突出していたのですが、2日目午前の途中から体調不良で休んだため
3日目には全員をボーゲンレベルのほぼ横一線にすることが出来
結果的には彼女に初歩的過ぎてつまらないという思いをさせずに済みました。

雪だった2日間は目一杯ゲレンデでのレッスンをし
晴れ間の見えた3日目は午後から林間コースを何本も滑り
さらに複数のゲレンデを渡り歩いて
充分に楽しみながら基礎部分を習得していただけたことでしょう。

なお、今シーズンの全ての昼食
(ちなみにメニューはカレー・中華丼・豚丼・シチューライス・ハヤシライス)
の中では具も多く一番美味かったかも。


(ここでも右に1名はみ出しています…)

ところで、今回とても驚いたことは
初めてお世話になったこの派遣先ホテルのスキースクールで
「1本目のリフトはクワッドを利用し長い林間の天狗コースをまず滑らせてください」
と指示されたことです。

これにはどうしても個人的に自信が持てず
ゲレンデレッスンを優先するため1本目を含めて
初級バーンのペアリフトの利用を許可してもらいました。

(その後、全員にこれがOKになったようです)

「林間コースが楽しい」&「長い距離を滑らせれば早く上達する」が
その理由とのことですが、かと言ってゲレンデでリフトに乗らずに階段登行と
僅かなプルークファーレンをさせただけで即、1本目を山頂行きのクアッドに乗せ
林間コース上部の百数十メートルの“超”緩斜面でのボーゲンレッスンの後
そのまま幅の狭い林間コースに連れて行く教え方は
今までただの1度もしたことがなかったのです…。

「習うより慣れろ」ではなく
現代は「習いながら慣れろ」らしいのですが、どちらにしろ
長い距離を滑ってまずは慣れる効果が大きいことは間違いありません。

ただ、以前からこの天狗コースが頻繁にひどく渋滞するのは
途中のちょっと急な2、3個所で何人もの生徒が転倒するばかりでなく
中にはよくイントラがスキーのヘッドを押さえたバックボーゲンで
懸命にそこを下ろしていることがあり、それを同じ制服を着た複数の後続の班が
直前のカーブで並んで待っていることが原因であることを知っています。

転倒して起き上がることや外れたスキーを再装着する経験は当然として
「プルークでヘッドが開かないよう補助で押さえる」などはゲレンデで済ませ
全員が一応ボーゲン、最低でもプルークファーレンが出来るレベルにまで
上達させてから林間コースに入れば、同じ個所での数人の転倒が原因となる
こんな渋滞など日常的に起こるはずもなく、そんなレベルの生徒さんを
ここに連れ込むイントラの判断に疑問を持っていたのですが
それがスクールからの指示だったとは思ってもいませんでした。

レベルアップした段階でここに入った他のスクールの列が横を追い抜き
たまたま転倒などしようものなら、スルーしたことを非難して
クレームを付けるイントラの姿さえ何度か目にしたこともあったのです。

また一方では、そもそも「楽しい」のは
“それなり”に滑り下りられるようになった後のことであって
怖がる生徒さん達を無理やり連れていっても
傍目からは楽しんでいるようにはとても見えないことも確かなのです。

自分たちのレッスンの都合を考えることも必要ではありますが
決して専用コースではないのですから一般客も数多く入り込むわけで
レッスンで狭いコースを塞いでしまうことの多いこの方法は
一考して欲しいものだと思わずにはいられません。

そしてさらに、我々グループにこのイントラのお仕事の手配をしてくれている
10年以上の経験を持つベテランのYさんに対し、スクールの若い見回り担当チーフが
指導法に注文を付けそれに異論を唱えられると周りに聞こえる程の大声を上げたり
影で色々考えさせられることのあった4日間になりました。

もしかした来年以降、このスクールにはもう伺えないかもしれません。

明日午後からは今シーズン2度目になる“下界”に近い北志賀・小丸山で
3日間、延2日のレッスンが始まりますので気を取り直して
頑張らなければなりません。

 

 

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