
特急「千年ものがたり」の終点、大歩危(おおぼけ)駅。「このおーぼけが!」と罵ってしまいそうな駅名ですが、険しい吉野川の渓谷は鋭い岩場が多く「大股で歩くと危ないから大歩危」、「小股で歩いても危ないから小歩危」という説があります。

時刻表を確認してみると、大歩危駅は阿波池田駅と同じく特急はすべて停車する主要駅。それなのに、観光協会が入る無人駅。駅舎の中に人がいるとはいえ、集改札はしない。

特急停車駅なので、一応、自由席特急券は買えるらしい。「みどりの窓口」の無い有人駅だったら、指定席券をリクエストすると阿波池田駅に電話をして、空席照会。マルスをたたいて、空席になっている座席の番号とアルファベットを伝える。手書きの出札補充券になりますが、今はそれができなくなっています。あらかじめ、みどりの窓口で指定席特急券を用意しなければなりません。

駅ホームにあったモニュメント。

縦型駅名票。まるで罵られているかようで気分はよろしくないですが、地名ですし・・・。

大歩危の住所を調べてみると、もともとは徳島県三好郡西祖谷山(にしいややま)村(そん)。平成の大合併により、秘境駅の坪尻駅も含め、「三好市」になりました。

ここはもともと「村」。駅前まで山肌が押し迫り、道路も急こう配。まるで青ヶ島。

こんな高いところまで住宅なんですかっ!!駅前とはいえ、あそこまで行くのに一苦労してしまいそう。青ヶ島の険しいところは、池之沢やジェットコースターのようなジグザグ道路の都道236号線だけど、人が暮らしている岡部地区は比較的地形がなだらかな丘にある。あそこまで険しい地形に人が暮らしているなんてすごすぎる。毎日のように昇り降りしていたら足腰が鍛えられ、高齢者でもシャキシャキ歩けそう。