9時26分発熱海行きは、6両編成ですが、静岡駅で後ろ3両を切り離しますとのこと。これから東京に向かうのに半分になり、3両になるんですかね?
新しい315系がやってくるのではと期待していましたが、残念ながら古い313系。JR東海エリアの中央本線(長野県の塩尻から西側)では、国鉄末期に製造された211系がほとんどを占めているため、そちらが優先的に新型車両を導入されました。
東海道本線では比較的新しい313系が多いため、後回しになったようです。3両編成のため、車内はやや混雑しており、熱海までの撮影は断念。
終点はJR東日本の管理する熱海駅です。
伊豆急行電鉄の電車がJR伊東線に乗り入れ、熱海駅までやってきます。この電車はもと東京急行電鉄(日本語入力のATOKが東京急行電鉄(名称変更)→東急)と教えてくれたので、調べてみたら、2019(令和元)年に社名変更が行われ、東急電鉄が正式名称とのこと。
熱海駅の改札を出まして、ちょっとだけ散策。
11時4分小金井行きの電車で横浜に着く頃はちょうどランチ時。昨夏から楽天銀行を所属とする代理店のJREバンク口座を持つようになってから無料のsuicaグリーン券、JR東日本の新幹線、特急が4割引の特典を受け取れるようになったので、プレゼントされたsuciaグリーン券を行使。
無料でいただいているので、短距離利用ではもったいない。熱海から宇都宮までとか目一杯利用しないと。
ただし、suicaグリーン券の使い方について。同一方向に限って、1回限り有効。100キロ以上であっても途中下車して改札を出てしまうと、前途は無効になります。
例えば、千葉からグリーン車に乗って、東京駅で乗りかえて、常磐線の土浦まで引き続きグリーンに乗りたいと思っても、同一方向ではないので、東京駅で打ち切ってしまいます。
千葉から熱海までは同一方向なので、途中駅で改札を出ないで次の電車に乗り継いでも引き続き乗車は可能です。千葉から総武横須賀線快速が東京駅止まりの場合、東京駅で次の電車に乗継ぎは可能です。
グリーン車の席を替えますとタッチをしてから、次の電車のグリーン車にタッチするまでの時間を空けすぎてしまいますと、改札を出たとみなし、エラーになります。
グリーン車のルールに詳しくない一般のお客様だと、かなり混乱してしまいそうです。
夜の静岡駅です。在来線側の北口。栄えているのは新幹線側の南口。
鉄道旅には欠かせない駅前のホテル。いつも駅真上や、駅舎向かいのホテルにしてしまいます。このホテルはノートパソコンをテーブルに乗せてちょっとした作業に向いているデクスも付いていました。
翌朝の静岡駅北口。
12月23日。この日の静岡駅は快晴でした。ぴゅーん!と新幹線で東京というわけではなく、各駅停車でのんびりと帰京します。
沼津行きの電車が入線。この313系の後継となる315系は2020(令和2)年にデビューしてからもう4年経つのに、なかなか出会えないです。比較的古い車両が多い中央本線(JR東海エリアの金山から塩尻の間)向けに新型の315系を先行導入して、東海道本線は2024(令和6)年3月ダイヤ改正からやっとデビュー。
さっきまで大井川鉄道線で乗っていた車両は1939(昭和14)年製造の客車。いきなり現代の電車に乗り替えです。
12月22日16時40分頃ですが・・・
夕陽に染まる富士山をパチリ。
やがて今夜の宿、静岡駅到着。エキナカのレストランで夕食。
野菜サラダを注文して・・・
冬野菜のピリ辛パスタ。わが家のジローさんやふてニャンは高齢のせいか、パスタは嫌い。そのため、外食ではパスタを注文する回数が増えたような・・・。
金谷駅はみどりの窓口のMR52型端末、自動券売機1台稼働中。
「オレンジカード」が使えます。ずっと大昔の国鉄オレンジカードを多量眠らせたまま、なかなか出番がありません。
自動券売機で最も高い区間のきっぷを購入して、みどりの窓口で乗車変更申し出。例えば、東京駅の券売機でオレンジカードを挿入して1980円区間のきっぷを購入。それをみどりの窓口に持っていって、【名】名古屋市内までに変更したいと申し出をします。【区】東京都区内から【名】名古屋市内まで6380円。差額の4400円をクレジットカードまたは現金で購入することはできます。
主要駅のみどりの窓口での待ち時間は最近は2、30分待ちになっているところが多いので、ネックなのです。
今夜の宿は静岡駅付近なので、ここからですと590円区間。
大井川鉄道との連絡切符を購入しているので、わざわざ買い改めるとはなく自動改札機へ。来年の2026(令和8)年3月ダイヤ改正から、このような往復乗車券、連続乗車券は廃止となります。連続乗車券とは、例えばA駅からB駅に行って、C駅へ。運賃計算はB駅で打ち切ってしまいますが、有効期限はA駅からB駅まで、B駅からC駅まで合算するので、それぞれ買うよりも連続乗車券のほうが有効期限が長くなります。
一部の鉄道に詳しい人しか使わないので、廃止になるのはやむを得ないかなと思います。今も旅程によっては連続乗車券を使うこともあるので、存続して欲しがったのですが・・。
12月22日の16時22分。東京だったら、暗くなる始める頃なんですが、こちらは西側なので、まだまだ明かるいです。
こちらはJRと大井川鉄道の乗替改札口です。JR側はすべて磁気券ですが、大井川鉄道の連絡切符は昔ながらの硬券なので、扉は付いていません。
こちらはJRホームですが、大井川鉄道と隣接していますので、
カメラを柵を越えて撮影すれば、大井川鉄道のホーム全景が撮れます。
客車は本物の戦前に作られたもの、電気機関車も1949(昭和24)年製造。令和になっても昭和気分を浸ってくれる車両です。
撮影日は、2024(令和6)年12月22日の15時45分頃。冬至なので、この時間でも暗くなってしまいます。
オハ35 149。1940(昭和15)年、はるばる小倉工場で製造されました。当時は日本国有鉄道の前身、「鉄道省」。
こちらはオハ35 559。同じく鉄道省の1942(昭和17)年製造。山陰本線の旧型客車は1985(昭和60)年頃まで活躍していたので、40年前後で廃車となりましたが、こちらは80年経っても現役です。
金谷駅まで牽引した、電気機関車のE101(1949(昭和24)年製造)。
大井川鉄道の駅員さんが駐在。
このきっぷを提示しながら途中下車。
こちらは大井川鉄道の金谷駅。向かいはJR東海の金谷駅です。
JR東海の金谷駅。みどりの窓口はあります。旧MR52型端末設置。
景色はとてもいいですが、ピンボケになってしまい、ちょっと残念。
12月の冬至なので、15時半頃はもう日が傾いています。
昭和10年代の古いスピーカーから車内放送。今の新しい車両は段差はなく、必ず車椅子スペースは設けられていますが、昭和10年代はそんな設計はありません。JR西日本の山口線で活躍中のオハ35も、今乗っている旧型客車に似ていますが、最新の技術を使った快適な旧型客車を再現していますので、バリアフリーに対応しています。
今は電気機関車が牽引していますが、乗り心地は、蒸気機関車のときとあまり変わりません。
トンネル区間走行中。一瞬夜汽車気分を味わえますが、残念なのは照明器具。オリジナルは白熱電球なので、LED電球で当時を再現できれば・・。
この風景だけでも、7,80年前のタイムスリップ。これが昭和20年代の日常。
広告もレトロっぽさ雰囲気が漂います。
オリジナルは白熱電球なので、あとから蛍光灯に交換されたと思います。丸形40ワット、東芝のメロウZプライドという商品です。2027(令和9)年まで生産し、それ以降は販売終了となる予定です。80年前の旧型客車にLED照明になりそうです。
今も現役のスピーカー。旧型客車が製造された、昭和10年代にスピーカーはあったっけ?と調べてみたら、西暦1900年の少し前から発明されたとのこと。
川根温泉笹間渡駅方面は、1930(昭和5)年製造の蒸気機関車だけど、金谷駅方面は1949(昭和24)年製造の電気機関車が牽引。
川根温泉笹間渡駅から徒歩7~8分程度で行ける、日帰りの温泉施設。奥の鉄筋ビルは大井川鉄道が経営する川根温泉ホテルです。
川根温泉笹間渡駅発のきっぷは、往復乗車券の「帰り」なので、JR東海発行のものです。
こちらは急行券。SLと印字されていますが、帰りの川根温泉笹間渡駅発は、電気機関車なのでELが正しい表記です。
再び、C10蒸気機関車が入線しました。川根温泉笹間渡駅発は、今まで引っ張られてきた後ろの電気機関車が先頭になります。
2号車も昭和の懐かしいレトロ車両。
私の席は・・・2号車1番D席なので、車両の1番前に着席。
こちらの車両は食堂車。
川根温泉笹間渡駅の小荷物受付カウンター跡なのかも知れません。現代のトラック輸送が発達していない頃は駅に小荷物を持ち込んで、鉄道による輸送が行われていました。
1枚だけ、ガラス越しの様子が見えるので、バチリ。
駅長、駅員の執務室スペーズが荷物置き場となってしまいました。
電灯。よく見たら、今のLEDではなく、フィラメント電球です。今の時代、どこのメーカーでも白熱球の製造は中止になっているはずなのに、どこから調達できたのでしょうか。
1930(昭和5)年から95年間も手つかずの窓サッシ。
撮影日は12月22日なので、ホ-ムでもクリスマスムードを演出。
1930(昭和5)年開業時からそのままの駅舎。95年経ってもそのままなのが素晴らしい。
天井は蛍光灯でした。2027(令和9)年から蛍光灯の製造や輸入は廃止になります。わが家でも、よく使う部屋の照明はLEDの機器に取り替えていますが、あまり使わない部屋は蛍光灯が頻繁に切れることはなく、そのまま。
この日は9度でした。12月は冬なので、この数値は妥当ですが、3月29日は28日までの暖かさとは一転し、日中の気温は6度に下がっていました。
こちらは駅離れの、お手洗い。
あちらは駅舎の一部になっているところです。様子を見たら・・・
ここはもともと駅員さんの居室?だったのをカフェに改造。
不定休なので、この日はお休みでした。
禁煙なのが嬉しい。開いていたら、温泉帰りにホットコーヒー、何かの甘いものを頼んでいたかも。
川根温泉から駅に向かうロードの途中です。
このまま歩くとホームにたどり着きます。
ホームの向かいにある架線の電柱に駅名票。
川根温泉だけでも十分なのに、「ささまど」も付いています。
2022(令和4)年9月、静岡県を襲った台風15号によって甚大な被害を受け、当初は全線の運行が停止。大井川上流の山岳路線に当たる井川線(25.5キロ)はおおよそ1か月で運転を再開しました。しかし、大井川本線(39.5キロ)は、北側約半分に当たる川根温泉笹間渡から千頭までの間(19.5キロ)の復旧のめどは全く立っていない状態なので、となりの駅は空白に塗り替えられていました。
大井川本線はこの先も続くはずですが、当面の間はここが終着駅です。
LED電球かと思いましたが、なんと昭和のフィラメント電球でした。切れるまでの寿命は1000時間だけど、まめに交換しているのでしょうか。LED電球にすれば、40000時間になりますけど・・・。
川根温泉笹間渡駅ホームからそのまま川根温泉に行ける路地はありますが、とりあえず道路に出てみました。
この道路を歩くと、右側に小さな散歩道のようなものが見えます。
この道を歩いて・・・
道の駅を兼ねている、川根温泉「ふれあいの泉」に到着。
本日の日替りランチは、豚ヒレカツ定食でした。静岡に来たのなら、名物の「茶そば」でも・・・と思いましたが、栄養のバランスを考えて、これにしてしまいました。
まもなく終点の川根温泉笹間渡駅です。本当の終点は、もっと奥の井川駅ですが、2022(令和4)年の台風災害により、川根温泉笹間渡駅から千頭駅までは現在も不通です。代行バスの運行は、地元の川根町の町営バスが担っています。かつては金谷から井川まで通しの乗車券は買えましたが、不通区間は川根町が運営なので、それぞれの別料金になりました。
今回の目的地は、川沿いの大きな建物です。いつ頃でしたっけ・・・あそこの川根温泉ホテルに宿泊しました。
調べてみたら、2017(平成29)年11月23日でした。25から17を引くとえー!!もう8年前なんですかっ!!
あのときの記事は こちら。
温泉ホテルのとなりは、日帰り温泉の施設があります。泉質はどちらも同じなので、泊るならホテルの温泉、日帰りならこちらを利用する方法もあります。
川根温泉笹間渡駅に到着しました。大井川鉄道は乗客を信頼しているので、乗車券の回収はありませんでした。記念にお持ち帰りです。
SLの終着駅なのに、寂れた無人駅です。前回訪ねたときにはなかった、カフェが駅舎の中でオープンしているようです。
2022(令和4)年の台風災害までは、本数がそこそこありましたが、現在は極端に減っています。千頭から井川までは5往復あったのに、現在は2往復のみです。
SL(蒸気機関車)が到着すると、折り返して、後ろのEL(電気機関車)が牽引します。12時52分の次は、15時27分、およそ2時間半くらいはあります。滞在先は、もちろん温泉。
95年前の1930(昭和5)年に建てられた駅舎は現在も現役です。
この写真を白黒にすると、昭和2、30年代の雰囲気になりそうです。看板の広告も現在の情報に基づいて掲載されていますが、レトロっぽい。
再び改札に入って・・・
給水中の機関車前を横切って・・・
ホームへ。しばらくしたら、再び蒸気機関車がバックで接近し、連結。
日本国有鉄道の銘板が付いています。今の趣味の原点は、これです。子どもの頃から山口県のなにもない日本海側の長門二見駅から汽車通学。下関行きの汽車に乗ると、必ず右側は日本海のブルーライン。その眺めが爽快なので、いつも海側の座席。今も指定席を予約するときはいつも海側です。
子どもの頃はこの雰囲気の汽車に何度も通学していた頃が懐かしい。
昭和20年代に製造された客車。その頃の日本人は小柄なので、4人掛けボックスに4人が座ってもきつくはなかったらしいです。
床は木製で防腐剤のニス塗が施され、あの特有のある油のにおいがします。これこそが、国鉄のにおい。
後ろに行ってみました。先頭はSL蒸気機関車のC10 8だけど、後ろは電気機関車のE101がぶらさがっています。つまり、川根温泉笹間渡行きの原動力は石炭による蒸気だけど、帰りの金谷行きは電気です。
1949(昭和24)年、廣島縣の三菱重工三原工場で製造。計算してみたら、御年76の老兵です。
給水中のC10 8。東海道本線や山陽本線の長距離特急列車の牽引機として活躍していたC62は大型なので、途中で何度も給水しなくて済むように給水タンクも大型。こちらは近郊用なので、C62に比べるとちょっと小さめです。
家山駅前の様子です。なんだか昭和にタイムスリップしたかような雰囲気。
家山駅は1929(昭和4)年建設。まわりの民家も昭和時代に建てられた佇まいです。
1929(昭和4)年建設時から現役の改札ラッチ。「この先有料」の注意書きに、機関車トーマス入線時は大変混雑しますので、撮影のための立ち入りはご遠慮ください。入場券の発売はいたしませんという注意書きです。始発から機関車トーマスにご乗車のうえ、構内で撮影を・・・。
改札口脇にあるものはきっぷ売り場。
SL指定席券用の端末が置かれていました。きっぷはすべて硬券のようです。家山から東京都区内ゆき 経由 金谷・東海道・静岡・新幹線の昔ながらの硬いきっぷで新幹線に乗れます。経由が新幹線と指定されていても、静岡から東京まで新幹線、在来線どちらも同じ線として営業キロ等の計算をする特例により、在来線経由でも乗れます。ただし、来年(2026)年からはJR東日本が運賃の値上げ、JR東海はしないことになっており、東京~熱海が新幹線経由と在来線経由で運賃の金額が異なることになるため、同一路線扱いを終了することになっています。
【山】東京山手線内 → 熱海 経由:東海道 のきっぷは、全区間JR東日本の路線ですが、在来線及び新幹線に乗車可能。
【山】東京山手線内 → 熱海 経由:新幹線 のきっぷは、在来線の電車には乗れません。もし、在来線に乗車した場合は通算加算方式により精算になります。
山陽新幹線の新下関から博多間は、新幹線経由と在来線経由、運賃が異なるJR西日本とJR九州の路線になっているため、新幹線経由で在来線に乗った場合は、通算加算方式で精算。在来線経由のきっぷで新幹線に乗った場合は差額の返金はありません。