ひびレビ

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暴太郎戦隊ドンブラザーズ 第50話(最終回)「えんができたな」

2023-02-26 11:04:29 | 暴太郎戦隊ドンブラザーズ
暴太郎戦隊ドンブラザーズ 第50話(最終回)「えんができたな」

 ソノヤの笑顔がさすがの一言に尽きる。

 さて、最終回を迎えたドンブラザーズ。前回から記憶が怪しかったタロウですが、それは役目を終えたために記憶をリセットされつつあったためだと発覚。戦いが終われば、記憶を一新して戦いとは無縁の人生を送る……この時、ドンモモタロウの体が赤から白黒へと変化していました。もしかしてマスター=介人=ゼンカイザーブラックも、「ゼンカイジャー」としての役目を終えて休んでいた、ということだったんですかね?
 結局最後まで「トゥルーヒーロー」であること以外は謎に包まれた介人でしたが、もしかすると彼も戦いとは無縁の人生を送ろうとしていたものの、何らかの理由で飛び散ったアバタロウギアを集めるべく、ドンブラザーズのサポーターとして最低限の役割を与えられた、ということでしょうか?ここら辺、ゼンカイVSドンブラで明らかになるのかな?


 あれだけ「縁」を大事にし、「ドンブラザーズ」としてお供たちと紡いだ縁の良し悪しを気にしていたタロウが、彼が望まぬ形で縁を断ち切られていくというのはあまりにも酷。
 しかし縁は一度切れたら終わりではなく、切れる縁もあれば、繋がる縁もある。切って繋いで、結び目はどんどん固く強くなっていく。最後に見せた名乗りはこれまで繋いできた縁の集大成といった感じで、過去一の名乗りでしたね!まぁ、名乗ったこと自体が少ないうえに、ちゃんと揃っていたことなんて殆ど無いのですが(汗。それもまた一期一会なのかもしれません。

 ラストはまさしく「めでたし、めでたし」。敵だった脳人とも打ち解けた鬼頭はるか先生が笑う、ドーン!なハッピーエンドを迎えることとなりました……


 「あれやこれやと次々詰め込まれてお祭り騒ぎのような30分でした。ただ、楽しめたかというと……正直困惑しっぱなしで、あんまり楽しめませんでした(苦笑。お祭りを一緒に楽しんでいるのではなく、いきなりお祭り騒ぎに巻き込まれた感じが強いです。はるかの境遇を味わっている感じ。」
 振り返ること一年。第1話で私はこんなことを書いていました。ゼンカイジャーも大概ぶっ飛んでいたのに、それを上回る破天荒な物語。互いの素性を知らない、名乗らない、ロボに乗らない、ヒトツ鬼になった人間を見殺しにする、すぐ闇落ちする、映画の勢いが尋常ではない、三回もヒトツ鬼になる……挙げればキリがないほどにハチャメチャな物語が展開されていました。

 私が見てきたどのスーパー戦隊とも違い、スーパー戦隊らしくない物語もありました。しかしEDの歌詞にあるように「チガイはマチガイじゃない」。「他のスーパー戦隊と違う」と感じられた部分は、ドンブラザーズにとっての長所であり、ドンブラザーズがオンリーワンになれた証だと思います。こんなに破天荒で、常識破りで、謎めいて、笑って泣けるドンブラザーズを一年見続けられて、本当に楽しかったです。


 同じヒトツ鬼と戦いながらも、スタンスが異なる脳人三人衆。初期のミステリアスな雰囲気はどこへやら、すっかり感情豊かになりました。
 ソノイは最終回でも振り返った「月」の話が印象的でしたね。最終回では記憶が薄れるタロウをサポートしていたものの、遂には自分のことすらも忘れてしまったタロウの前でグッと涙をこらえ、偶然を装っておでんを楽しもうとする様が涙を誘いました。
 愛を知りたがっていたソノニは、翼と逃避行を続けている模様。ソノニは……まぁ警察を襲ってしまってますし、翼も知らぬこととはいえ狭山刑事(の獣人)を倒してしまっていますから、追われる理由が無いことも無く。ですが、本当に良い笑顔をしていましたね。白い衣装に黒い帽子が良く似合っています。
 いつの間にやらすっかり編集長が板についていたソノザ。当初はつよしとの交流が多くなると思っていたので、はるかとの絡みは予想外でした。漫画を通じて学んだ「笑顔」を、より多くの人に届けられるように努力している様は好感がもてます。
 ムラサメも数奇な運命をたどることとなりましたが、いつの間にやら落ち着く場所を見つけたようで何よりです。束縛から逃げ続けた翼の手に落ち着く、という点では似た者同士だったんだなと。
 
 「処刑」「闇落ち」と登場直後は不穏な雰囲気を醸し出していたジロウ。ですが、何だかんだで気づけばドンブラザーズの末っ子のようなポジションに収まり、仲間からの信頼も得ていました。まさしく「みがわりジロウ」であったとは、登場当初は予想もつかない展開が彼を待ち受けていました。精神的に成長した後の姿は頼もしく、最終回でドンブラザーズのセンターで変身する様にも全く違和感がありませんでした。タロウが不在でも、ジロウがいるなら大丈夫だと思えたのでしょう。

 真一は他のメンバーに比べるとやや影が薄いようにも思えますが、彼もドンブラザーズには欠かせない人物。序盤でちょくちょく見せていた、人助けのためにサルブラザーに変身する様が結構好きでした。そして、その精神こそがドンブラザーズには欠かせないものであることを知った時には驚かされましたね。
 「面白い」で済ませるタロウ、ソノザに肩入れするはるか、みほのこととなると収拾がつかなくなるつよし、そもそも所在不明だったため頼れない翼……そんな中で比較的常識人で俯瞰的に物事を見れていた真一の立場は重要でしたし、「9人のドンブラ」誕生の、最後のピースをはめ込んだ瞬間は最高にカッコよかったですね。

 タロウから「名前のように強く生きろ」と言われたつよし。本作のオンリーワン性を語るうえで欠かせない人物が彼だと思います。
 少々頼りない人物かと思いきや、みほちゃんが絡むとヒトツ鬼を脳人に倒させるわ、自らヒトツ鬼になるわと、「ヒーロー」としてあるまじき行為を見せ続けたつよし。そんなつよしの性格は、最終回で彼が語った「これからも人々を守るために生きようって。それが自分を救うことになるような気がして。構いませんよね?自分のために戦っても」。言葉に集約されていました。
 愛する人を傷つけた奴が許せない。大切な人を守りたい。人間として当たり前の感情と欲望をもっていたつよし。一般人がヒーローになったというよりは、一般人がヒーローの「力」を手に入れたらどうなるか?を体現していた人物だったかと。
 それでいて、ドンブラザーズの選ばれただけのことはあり、人々を守りたいという意思があることは、避難を誘導していたことからも理解出来ます。ある意味で最も視聴者に近い存在だったのではないでしょうか。
 みほという夢を見続けていた彼に待っていたのは……良かったねぇ……本当に良かった。

 一方、翼はといえば……こちらもまた、ドンブラザーズに選ばれたのが納得のメンバーでしたね。夏美とみほの問題でつよしと衝突し、彼から裏切られ、攻撃を受けることもあったものの、それでも彼の善性を信じ続けた人格者でした。その優しさ故に求め続けた女も手放してしまうこととなりましたが、夏美が去った後に叫び声を発した時点で踏ん切りをつけていそうな印象を受けました。
 「俺は戦う。誰かを愛しているもののために、誰かに愛されているもののために…」そう語る彼に「などと申しており…」と言ってくれるものは側におらず、枕にするのは自分の両手。けれども満足そうなその顔が、彼の全てを物語っているように感じました。
 長い間、本当に長い間、イヌブラザーであることを知られていませんでしたが、知れ渡った途端に話がスイスイ進んでいくのは面白かったですね。

 「トウサク」という不名誉なあだなを「可愛い」と言える鋼メンタルの持ち主・はるか。思えば本作は彼女がドンブラザーズの一人、オニシスターに変身したところから始まったんだなぁ……と。当初は視聴者と同じ立場で、訳の分からない状況に混乱しつつも「戦士だし!」という、ただそれだけの理由で戦える様は紛れもなくドンブラザーズの資格者でした。
 彼女の行動はどれを取っても可愛く、面白く、そして面白い。いつしか立派なドンブラザーズになっていく過程も楽しませてもらいました。最後に見せた感慨深げな表情が、彼女にとってドンブラザーズが、桃井タロウがどんな存在だったか全てを語っていましたね。
 
 そしてタロウは……最早語るまでも無い、個性の塊にしてオンリーワンの存在。一年間見続けた「縁」は切りたくても切れるものではありません。最後に見せた笑顔と声は、まるで1話のように明るく爽やかな感じだったのがまた良いなぁ……


 といった感じで、ドンブラザーズは最終回を迎えてしまいました……終わったのに終わった感じがしないのは、彼らとの縁は「最終回」ごときでは切れないと、どこかで感じているからかもしれません。ありがとうドンブラザーズ。本当に、楽しかったよドンブラザーズ。これからもよろしくドンブラザーズ……
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仮面ライダーギーツ 第24話「乖離SP:緊急特番!デザグラのすべて!」

2023-02-26 09:32:30 | 仮面ライダーギーツ
仮面ライダーギーツ 第24話「乖離SP:緊急特番!デザグラのすべて!」

 通信の不調を叩いて直そうとするツムリちゃん好き。

 ベロバによって中断させられた今回のデザイアグランプリ。運営側は緊急特番デザグラスペシャルを放送……言ってしまえば番組中盤の総集編ですが、徐々に明らかになるデザイアグランプリについて改めて情報をまとめるにはちょうど良いタイミング。それを緊急特番という形で振り返るのは面白い試みですね。良かった。「暴太郎戦隊ドンブラザーズが最終回?なら俺たちも最終回だ!」っていう流れじゃなくて(笑。
 
 ジーンにとっての英寿はデザイアグランプリにエントリーしていなかった頃からの推し。一般人の頃から目をつけていたのか……理想の願いをかなえるチャンスを与えてくれたといえば聞こえは良いですが、気に入った一般人を勝手にゲームの駒にして楽しんでいると考えると、割と悪趣味な気がしないでもない。
 また、デザイアグランプリは景和たちの時代のみならず、過去・未来問わず様々な時代で行われており、その中には「かけがえの無い子宝に恵まれた者」もいるとのこと。それが英寿の母親でしょうか?ヴィジョンドライバーを使って創世の女神に不正アクセスした可能性もあるかと思ってましたが、案外正当な理由で参加していたり……?
 振り返る過程で英寿の初変身も描かれていましたが、「この時代の人間ではない」と推測された英寿が普通に学生をやっていたところを見ると、「景和たちと同じ時代の人間ではない」というだけで「遥か昔の人物ではない」のかな?


 そんな中、ベロバによる電波ジャックで新たに「ジャマトグランプリ」の開催が決定。本来デザイアグランプリの敵役として作られたジャマトが、今度は「ジャマ神」になって理想の世界を叶える権利を手に入れようとする……ここに来て人間とジャマトの立場が逆転するという展開は面白いですね!
 デザグラと違って戦っても見返りはない戦いに挑む英寿たちですが……今回はギーツのアクションが冴えわたってましたねぇ!膝蹴りと銃撃の合わせ技、からのジャマトライダー相手の近接戦と、迫力バッチリでした。

 一方サポーターたちも推しのために一斉返信!景和のサポーター・ケケラは巨大なカエルに、祢音のサポーター・キューンは……キマイラでしょうか?「仮面ライダービースト」のキマイラを思い出しますね。で、ベロバが巨大なロボットに変身している様を見ると、ジーンだけが異質なんですよね。「推しと一緒に戦いたい」からこそ、ライダーの姿を取っているのかなと。


 デザイアグランプリに代わって開催されるジャマトグランプリ。次回は道長がコマンドツインバックルを使用する模様。英寿、景和専用だと思ってましたが、そんなこと言われてませんでしたもんね!本当、一つのバックルを長く使うなぁ、ギーツ。
 といった感じで、総集編でありながら状況の推移と今後の目的が整理されたことで、今後のギーツがますます楽しみになる話でした。
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ひろがるスカイ!プリキュア 第4話「わたしもヒーローガール!キュアプリズム登場!!」

2023-02-26 09:05:30 | ひらがるスカイ!プリキュア
ひろがるスカイ!プリキュア 第4話「わたしもヒーローガール!キュアプリズム登場!!」

 ソラちゃんがツッコミを入れたことに驚いていたら、相変わらずのボケをかます姿勢に安心しました(笑。そんなギャグシーンを「友達の秘密は言えないよ…」の一言で微笑ましいシーンに変えるの、見事だなぁ……

 さて今回はましろの幼馴染であり、最強の保育士を目指す聖あげはが登場。保育士というと、子供を守るヒーローみたいな存在ですね。もっと派手派手なギャルなのかなーと思いましたが、真面目で快活なお姉ちゃんといった印象を受けました。プリキュアへの変身を躊躇うましろの背中を推したりと、今回だけでめちゃくちゃ良いキャラであることが伝わってきました。これは頼もしいメンバーが加わりそうですね。
 
 で、今回のカバトンはプリキュアの変身アイテムを奪うという、割と賢い手段を取っていました。まぁ罠自体は「昭和の罠かな?」とましろからツッコミを入れられる有様でしたが(笑。
 ソラたちを助けたいというましろの想いに呼応して、ミラージュペンが出現。しかしカバトン曰く「脇役」の自分が戦えるのか……迷っている背中を押してくれたのが、彼女を昔から知るあげはでした。ましろの強さは「優しさ」。ソラも優しさから生まれる強さを理解していたからこそ、「ましろのままでいい」と言ったと……「変わらなくていい」ではなく「既に強い」からこそ、その良さを失わずにいて欲しい。そんな願いが込められていた一言だったとは。

 決意のましろはキュアプリズムに変身するのですが……何だこのアイドルみたいな変身!?キュアスカイはカッコよさが強調されている印象でしたが、キュアプリズムは可愛さマシマシ!全部が可愛くてびっくりする……「今回はキュアスカイ推しだな」と思っていたら、想像以上の可愛さで推しがまた一人増えることとなりました(笑。しかし声を担当されている加隈さん、私は「甘城ブリリアントパーク」の千斗いすずで知ったこともあり、ましろやラビリンのような可愛い声を聴くと「本当に同じ人か」と、良い意味で疑ってしまいますね。
 変身中に留まらず、今回の一件に責任を感じるソラちゃんの耳に「『わたしなんか』なんて言っちゃダメ」とささやくの、可愛さが天元突破しすぎている……ソラちゃんのボケに対する優秀なツッコミ役に留まらず、可愛さと優しさで本作を盛り上げてくれる存在になりそうですね。
 夢がない=真っ白。裏を返せば虹のように何色にでもなれる。虹ヶ丘ましろは、そんな可能性に満ち溢れた名前なのだなと。


 今回のEDプリキュアはキュアプリズム。このまま行くと歴代プリキュア全員登場は難しそうですから、OPで同じような企画をやったハピネスチャージプリキュア以前のプリキュアはチームで登場するのかな?とも。

 次回は何故か一人で戦う決意をするソラちゃん。ヒーローガールとしての立場が奪われてしまうことを心配、なんてことは無いでしょうから、ましろが戦いに参加することで、彼女が傷つくことを恐れているのかなと。
 一人で戦おうとするソラに対し、相手は連結する電車。良い対比だ……
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