ウルトラマンギンガS 第11話「ガンQの涙」
強い者には文句を言えず頭を下げ、厄介ごとには関わらない。どこにでもいる中途半端な男・吉田。日々ストレスにさらされている吉田の破壊衝動に目をつけたアクマニヤ星人ムエルテは、彼をガンQにダークライブさせる!……が、中途半端な吉田は人間サイズのガンQに変身。ゆく当てもなくUPGに狙われる彼をかくまったのは、自転車に乗れない少年・サトルだった……
どこか「ウルトラゾーン」のような雰囲気を感じる第11話。これまではビクトリアンやチブル星人らに焦点が当てられており、今回もヒカルたちの活躍こそあれ、主役は吉田とサトル少年。ひと際異彩を放つストーリーとなっています。
吉田は「母ちゃんが頑張って買ってくれた自転車だろ?大事にしろよ」「母ちゃんが喜ぶことをしてやろうぜ」などとサトルに説いていましたが、もしかすると、彼自身サトルと似たような生活を送っていたのかもしれません。あるいは、社会人として働く大変さが身に染みているからこそ、サトルの母親が夜遅くまで働く理由に察しがついたか。いずれにせよ、冒頭で子供や目の前にいない上司に悪態をついていた彼からは想像もできないくらい、穏やかな接し方でした。ラストシーンからしても、もしかすると元々は優しく穏やかな人物だったのかもしれませんね。
サトルとガンQが一緒に作った、母親への感謝の気持ち。最初は料理の味を確認した母親が、そこに込められた想いも味わい、涙ぐむあのシーン、良いよね……
しかし、そんな平和な時間も長くは続かない。再び現れたアクマニヤ星人ムエルテによって窮地に陥る吉田。このままでは……と諦めかけたところへ響いたのは、他でもないサトルの声。必死に呼びかけるサトルの姿が涙を誘います。サトルは戦いに巻き込まれるかもしれず、吉田はガンQとして暴れさせられている最中。両者共に危機的状況であるにも関わらず、他人のことを思いやる優しさに溢れたシーンでした。
ガンQといえば「あざ笑う眼」の印象がありますが、吉田が変貌したガンQは自転車に乗れないサトルをあざ笑ったりはせず、彼の成長を見届ける「温かい眼」をしていました。後の「ウルトラマンオーブ」におけるババルウ星人もそうですが、既存の怪獣・宇宙人にもこうして新しい可能性を見出していくのは面白いですよね。まぁ、インペライザーがサクサク倒されることに違和感を覚えたりもしますが(汗。
そして最後に繰り出されたのは、懐かしのあの技。ギンガたちも問答無用でガンQ=吉田を元に戻すのではなく、相手の意思を確認している様が伺えたのが好印象です。
別れは辛く、哀しいもの。もう二度と吉田とサトルが共に遊ぶことは無いかもしれません。ですが、それぞれの心に残ったものがあることは、ラストシーンから伺えます。あの後吉田がどうなったのかは想像するしかありません。もしかしたら痛い思いをしたかもしれない。それでも、吉田が見せた温かく、そして強い眼ならば大丈夫だと感じた第11話でした。
続く第12話も良かったですねぇ……序盤の駆け足っぷりには少々不安になりましたが、尻上がりに良い感じになっているなぁと感じました。これを当時1話で切った人がいるらしいっすよ?(汗。
強い者には文句を言えず頭を下げ、厄介ごとには関わらない。どこにでもいる中途半端な男・吉田。日々ストレスにさらされている吉田の破壊衝動に目をつけたアクマニヤ星人ムエルテは、彼をガンQにダークライブさせる!……が、中途半端な吉田は人間サイズのガンQに変身。ゆく当てもなくUPGに狙われる彼をかくまったのは、自転車に乗れない少年・サトルだった……
どこか「ウルトラゾーン」のような雰囲気を感じる第11話。これまではビクトリアンやチブル星人らに焦点が当てられており、今回もヒカルたちの活躍こそあれ、主役は吉田とサトル少年。ひと際異彩を放つストーリーとなっています。
吉田は「母ちゃんが頑張って買ってくれた自転車だろ?大事にしろよ」「母ちゃんが喜ぶことをしてやろうぜ」などとサトルに説いていましたが、もしかすると、彼自身サトルと似たような生活を送っていたのかもしれません。あるいは、社会人として働く大変さが身に染みているからこそ、サトルの母親が夜遅くまで働く理由に察しがついたか。いずれにせよ、冒頭で子供や目の前にいない上司に悪態をついていた彼からは想像もできないくらい、穏やかな接し方でした。ラストシーンからしても、もしかすると元々は優しく穏やかな人物だったのかもしれませんね。
サトルとガンQが一緒に作った、母親への感謝の気持ち。最初は料理の味を確認した母親が、そこに込められた想いも味わい、涙ぐむあのシーン、良いよね……
しかし、そんな平和な時間も長くは続かない。再び現れたアクマニヤ星人ムエルテによって窮地に陥る吉田。このままでは……と諦めかけたところへ響いたのは、他でもないサトルの声。必死に呼びかけるサトルの姿が涙を誘います。サトルは戦いに巻き込まれるかもしれず、吉田はガンQとして暴れさせられている最中。両者共に危機的状況であるにも関わらず、他人のことを思いやる優しさに溢れたシーンでした。
ガンQといえば「あざ笑う眼」の印象がありますが、吉田が変貌したガンQは自転車に乗れないサトルをあざ笑ったりはせず、彼の成長を見届ける「温かい眼」をしていました。後の「ウルトラマンオーブ」におけるババルウ星人もそうですが、既存の怪獣・宇宙人にもこうして新しい可能性を見出していくのは面白いですよね。まぁ、インペライザーがサクサク倒されることに違和感を覚えたりもしますが(汗。
そして最後に繰り出されたのは、懐かしのあの技。ギンガたちも問答無用でガンQ=吉田を元に戻すのではなく、相手の意思を確認している様が伺えたのが好印象です。
別れは辛く、哀しいもの。もう二度と吉田とサトルが共に遊ぶことは無いかもしれません。ですが、それぞれの心に残ったものがあることは、ラストシーンから伺えます。あの後吉田がどうなったのかは想像するしかありません。もしかしたら痛い思いをしたかもしれない。それでも、吉田が見せた温かく、そして強い眼ならば大丈夫だと感じた第11話でした。
続く第12話も良かったですねぇ……序盤の駆け足っぷりには少々不安になりましたが、尻上がりに良い感じになっているなぁと感じました。これを当時1話で切った人がいるらしいっすよ?(汗。